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第20回納本制度審議会議事録

日時:
平成23年6月28日(火)午後2時5分~2時45分
場所:
国立国会図書館 本館4階特別会議室
出席者:
中山信弘会長、濵野保樹会長代理、石﨑孟委員、遠藤薫委員、岸本佐知子委員、北川直樹委員、福井健策委員、藤本由香里委員、三輪眞木子委員、山本隆司委員、湯浅俊彦委員
会次第:
1. 委員の委嘱の報告
2. 納本制度審議会の目的及び構成
3. 代償金部会所属委員の指名の報告
4. 会長の選出
5. 会長の挨拶
6. 会長代理の指名
7. 国立国会図書館長の挨拶及び諮問
8. 諮問事項の代償金部会への付託
9. 事務局からの報告
 (1)平成22年度出版物納入状況、平成23年度代償金予算及び平成22年度代償金支出実績
 (2)オンライン資料の収集制度化の検討状況
10. 今後の日程について
11. その他
配布資料:
(資料1)第19回納本制度審議会議事録
(資料2)納本制度審議会委員名簿
 付:平成22年6月13日付け官報該当部分(写し)
(資料3)納本制度審議会の概要
(資料4)諮問書(写し)
 国立国会図書館法第二十五条の規定により納入する出版物の代償金額に関する件(昭和50年国立国会図書館告示第1号)第2項第2号に規定する納入の一括代行事務に要する金額の見直しについて(平成23年6月28日国図収1106211号)
(資料5)納入の一括代行事務の現状
(資料6)資料別納入実績(最近3年間)
(資料7)納入出版物代償金 予算額と支出実績(最近5年間)
(資料8)オンライン資料の収集制度化の検討状況
(資料9)今後の日程(案)
(資料10)国立国会図書館法(昭和23年法律第5号)(抄)
(資料11)納本制度審議会規程(平成9年国立国会図書館規程第1号)
(資料12)納本制度審議会議事運営規則(平成11年6月7日納本制度審議会決定)

議事録:
(開会)
収集書誌
部長:
 定刻となりましたので、第20回納本制度審議会を開催いたします。収集書誌部長の網野と申します。本日は、委員の皆様にはお暑い中、また、御多忙のところ、御出席くださいまして、ありがとうございます。
 この5月末日をもちまして前期委員の任期が満了となりました。6月1日付けで第7期の審議会委員の委嘱を行わせていただいたところでございます。委嘱後の最初の審議会でございますので、会長が選出されますまで私が進行役を務めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
 なお、本日は傍聴の方がいらっしゃいます。傍聴の方は、自由な審議を行うためにメモをとることは差し支えございませんが、録音及び写真撮影については、御遠慮くださいますようよろしくお願い申し上げます。
 本日は15名の委員中11名の方々に御出席を頂いておりますので、定足数は満たされております。
 それでは、お手元の第20回納本制度審議会次第に従いまして会を進めてまいります。
 なお、「クールビズ」ということもいわれております。暑いと感じられた方は、どうぞ上着はお脱ぎください。
 初めに、事務局から、配布資料の説明をいたします。
事務局: 〔配布資料について説明。〕
収集書誌部長:  資料がお手元に全部そろっているかどうか御確認ください。もし、不足等がございましたら、お申し出ください。配布資料の一覧は、会次第の次のページにございます。
 なお、個々の資料の内容につきましては、それぞれのところで個別に御紹介・御説明させていただきますので、詳しい説明は省略させていただきます。
 
1 委員の委嘱の報告
収集書誌部長:  まず、会次第の1といたしまして、委員の委嘱の報告でございます。
 6月1日の時点で、再任の方が10名です。その後、6月7日付で、社団法人日本新聞協会の会長の内山斉様が辞職されました。現在、解嘱の手続きをとらせていただいております。名簿では、まだ反映しておりません。
〔収集書誌部長から、全委員の紹介〕
 欠席の方は4名ということになります。
 委員の任期は、2年とされております。皆様につきましては、平成25年5月31日まで委員をお願いすることとなります。以上で、委員の委嘱の報告を終わらせていただきます。
 
2 納本制度審議会の目的及び構成
収集書誌部長:  続きまして、会次第の2に入ります。第7期の1回目であり、新たに委嘱されました方もお出でですので、本審議会の目的、所掌事務、構成等につきまして簡単に御説明させていただきます。
〔資料3及びその参考図に基づき説明〕
 
3 代償金部会所属委員の指名の報告
収集書誌部長:  会次第の3に入りまして、代償金部会所属委員の指名の報告でございます。資料2を御覧ください。
 国立国会図書館長が代償金部会に所属すべき委員を指名させていただいております。6月1日付けで、石﨑委員、相賀委員、北川委員、福井委員、藤本委員、山本委員及び湯浅委員の7名の方々にお願い申し上げました。
 本日は、審議会の終了後に、部会の開催も予定されているところでございます。よろしくお願いいたします。
 
4 会長の選出
収集書誌部長:  それでは、会次第4の、会長の選出に移らせていただきます。この手続は、委員の方の互選となっております。どなたか会長の御推薦をお願いいたします。
委員:  引き続き、中山信弘先生にお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
収集書誌部長:  ただいま、中山委員を会長にとの御推薦がございましたが、他の委員の方はいかがでございましょうか。
委員一同:  異議なし。
収集書誌部長:  御異議がないようですので、中山委員に決定いたしました。
 中山委員には、会長席への移動をお願いいたします。
 
5 会長の挨拶
会長:  中山でございます。引き続き会長を務めよとの話でございますので、非力ではありますけれども、よろしくお願いいたします。委員の皆様の御協力を得まして、議事を進行してまいりたいと思います。
 先ほど収集書誌部長からもお話がありましたが、傍聴の方は、メモをとることは差し支えございませんが、録音及び写真撮影については、御遠慮くださいますようお願いいたします。
 
6 会長代理の指名
会長:  それでは、会次第6の、会長代理の指名に移ります。納本制度審議会規程第5条第3項によりますと、「会長に事故があるときは、会長があらかじめ指名する委員が、その職務を代理する」こととなっております。引き続き、濵野委員を会長代理に指名いたします。よろしくお願いいたします。
委員:  はい、承りました。
〔館長入室〕
 
7 国立国会図書館長の挨拶及び諮問
会長:  会次第の7に入ります。国立国会図書館長から御挨拶及び諮問をいただくことになっております。長尾館長よろしくお願いいたします。
館長:  国立国会図書館長の長尾でございます。このたびは、皆様方、大変、御多忙であるにもかかわらず、当審議会委員をお引き受けいただき、誠にありがとうございます。また、本日は、御多用中のところ、当審議会に御出席いただき、重ねて御礼申し上げます。
 納本制度は、当館の使命である国会・国民に対する資料へのアクセスを保障するために不可欠であり、当館の行うあらゆるサービスの基盤となる制度であります。皆様の御経験と知識に基づいた御意見を賜り、引き続き、納本制度の改善及び適正な運用に努めてまいりたいと存じます。何とぞ、御指導、御鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
 さて、この3月の大震災により、委員の方々、また関係される団体等におかれましては、さまざまな被害、影響を被られたことと推察いたします。また、現在、被災地の復興に向けて、国民的な取組が急務でありまして、改めて、被災地の一日も早い復興を祈念いたすところでございます。
 私ども国立国会図書館は、書庫の資料180万冊の落下という被害を受けましたが、幸い資料自体への被害はごく限られたものでございました。しかしながら、被災地の公立図書館等の被害は甚大でありまして、その復旧は、なお途上にあります。私共としましては、震災関連資料の提供、水に浸かった資料の復旧のお手伝いなど、できる限りの支援策を講じているところでございます。
 また、出版への震災の影響も懸念されるところでありまして、出版物の納本が当館の任務である国会・国民へのサービスの支柱であること、また出版には、このたびの震災を記録して後世に伝える重要な役割があることを考えますと、出版の復興が切に望まれるところでございます。
 こうした出版物を始めとして、震災を記録したいろいろな資料をできる限り広く集め、保存し、後世に国民の記憶として正確に伝えることは、国立国会図書館に期待されているところであると考えておりまして、遅ればせながら、そのための取組に着手したところでございます。皆様にも今後、御協力いただく場面もあるかと存じますが、よろしくお願いいたします。
 昨年の当審議会におきまして、電子書籍等の納本に関する答申をいただきました。改めて御礼を申し上げますとともに、答申に沿って国立国会図書館法を改正するため、現在、関係機関等と協議をいたしております。
 その状況につきましては、本日御報告をさせていただきますが、今後ともこの件につきまして、いろいろとお力添えをお願いすることもあるかと存じます。重ねて、よろしくお願いいたします。
 これから暑さも厳しくなり、また今年は節電にも取り組まなければなりません。委員の皆様におかれましては、御自愛のほどお祈り申し上げまして、第7期の審議会の開始に当たり、私の御挨拶とさせていただきます。

 引き続き、本日の諮問の理由について、御説明申し上げます。
 国立国会図書館法第25条は、出版物の発行者は国立国会図書館にその一部を納入する義務があり、また当該出版物の出版及び納入に通常要すべき費用に相当する金額を代償金として交付することを規定しております。
 この場合、納入義務を負う出版者が、館長の指定する納入代行者に納入を委任し、納入代行者が出版物を当館に一括して納入し代償金を受け取る、いわゆる「納入の一括代行」が昭和26年から運用されております。
 昭和52年1月以降、図書1冊につき120円の事務手数料、いわゆる代行事務手数料が、代償金の一部として、納入代行者に支払われておりますが、一度も改定されておりません。この三十数年間の物価その他の経済状況の変動にかんがみますと、この手数料が適正なものであるか否かについて、見直しが必要であると考えられます。
 それでは、諮問をさせていただきます。
〔会長起立〕
館長:  納本制度審議会規程第2条第1項の規定に基づき、次のとおり諮問する。
 「国立国会図書館法第二十五条の規定により納入する出版物の代償金額に関する件第2項第2号に規定する納入の一括代行事務に要する金額の見直しについて」
 この点について、現行の代行手数料が適正な額であるか、また適正な代行手数料はいかにして算定すべきかについて、お示しいただきたく存じます。
 よろしくお願いいたします。
〔館長から会長に諮問書を手交〕
会長:  諮問の件、確かに承りました。委員の皆様の御協力によりまして、しっかりとした答申をしたいと思います。
〔館長着席、会長着席〕
会長:  それでは、ただいまの諮問にありました、納入の一括代行事務について、事務局から説明をお願いいたします。
収集書誌部長:  納入の一括代行事務の概要につきまして、御説明いたします。
〔資料5に基づき説明〕
会長:  ありがとうございました。ただ今の説明につきまして、何か御質問等はありますか。よろしいでしょうか。
 
8 諮問事項の代償金部会への付託
会長:  ただいまの諮問は、国立国会図書館法第25条第3項に規定する代償金の額に関する事項ですので、納本制度審議会議事運営規則第7条の規定に基づき、代償金部会に付託いたします。同規則第8条本文の規定により、部会の議決をもって当審議会の議決とするということになっております。つまり、部会で決めていただきますと、我々は会を開くことなく、議決したことになるという仕組みになっております。よろしくお願いいたします。
 
9 事務局からの報告
会長:  続いて、会次第の9に移ります。事務局から、2点の報告があるそうです。まず1点目は、平成22年度の出版物納入状況等についての報告です。よろしくお願いします。
事務局: 〔資料6、7に基づいて報告〕
会長:  ありがとうございました。次の報告は、オンライン資料の制度的収集の検討状況についてです。こちらも事務局からの報告をお願いします。
事務局: 〔資料8に基づいて報告〕
会長:  ただ今の2つの報告について、何か御質問等はありますか。
委員:  資料別の納入の実績のその他のところで、雑誌が98パーセントという説明がありました。点数を数える単位ですが、巻や号でしょうか、それともタイトル別で数えているのでしょうか。
事務局:  この場合は冊数です。
委員:  冊数といいますと、1号ずつ来ている場合はそれぞれを1点と数えているのですか。
事務局:  そのとおりです。書誌データの作成はタイトル別ですが、納入実績の場合は1冊ずつということです。
委員:  分かりました。そうしますと先ほど館長の諮問にありました1冊あたり120円というのも、逐次刊行物につきましては1号あたり金額という理解でよろしいのですか。
事務局:  そのとおりです。
委員:  オンライン資料の制度的収集の検討についてですが、関係団体への説明を行ったとのことでした。関係団体それぞれの反応といいますか詳細は明らかにできますか。
事務局:  まとめたものはございません。
委員:  端的にいいますと、団体によっては、この制度そのものへ反対しているところがあるのでしょうか。
事務局:  制度そのものというよりも、より具体的なところで御意見をいただいているところでございます。現在、進行中ということもあり、まとまった形にはなっておりません。
委員:  今の質問に関連しまして、「各団体と合意が得られれば」と書いてありますが、各団体との合意を得る目標時期のようなものは設定しているのでしょうか。
事務局:  来年の次期通常国会への法案提出となると自ずと限度がありますので、今年の早いうちに、何か月か後には決めないといけないと考えております。
委員:  代償金の支出実績が、1万円の範囲で毎年一致しています。この理由は、無償での納入が多いからであるとの話でした。国立国会図書館から予算を示して、無償での納入をお願いして、調整しているということなのでしょうか。
事務局:  そうではございません。従来無償で納入していただいていた出版社様が有償での納入を希望される例が増えてきています。毎年の状況は必ずしも同一ではありません。予算内で収まるように事務的なことはしていますが、各年の出版点数の差も大きくはありませんし、出版物の単価はいわゆる出版流通経路のものは若干下がっている傾向がありますが、当館に納入されるものはデータ集や名簿類など高額なものも少なくありません。これらの結果ということでございます。当館から無償での納入をお願いして調整するということはしておりません。
委員:  オンライン資料の制度的収集の説明する団体を増やす予定はありますか。
事務局:  今後、増やす予定はあります。
委員:  書籍出版協会に加盟していない出版社でつくる出版流通対策協議会へ説明する予定はありますか。
事務局:  いまのところ予定はありません。
委員:  これは意見ですが、できるだけ広く説明した方が良いと考えますので、出版流通対策協議会も説明先へ加えた方がよいと思います。
会長:  他に何かございますか。よろしいでしょうか。
 
10 今後の日程
会長:  会次第の10に入ります。今後の日程について事務局から説明をしていただきます。
収集書誌部長: 〔資料9に基づいて報告〕
会長:  ただ今の説明について、何か御質問等はありますか。
委員:  今日の時点で具体的な日程の提示はないのですか。
収集書誌部長:  申し訳ございませんが、細かいところまでは詰めておりません。また、適宜の手段により、ある範囲の期間についての御都合をお伺いいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
会長:  他に何かございますか。よろしいでしょうか。
 
11 その他
会長:  予定されている議題や報告は以上で終了いたしましたが、何か特に御意見・御質問等はございましたら、承りたいと存じます。よろしいでしょうか。
(閉会)
会長:  それでは、以上をもちまして、第20回納本制度審議会の会次第は全て終了いたしました。本日はこれにて散会といたします。ありがとうございました。
(午後2時45分終了)

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