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「全国書誌データ・レファレンス協同データベース利活用研修会」報告

NDL書誌情報ニュースレター

NDL書誌情報ニュースレター2015年3号(通号34号)

【はじめに】

平成27年度は、全国書誌データの利活用レファレンス協同データベース事業の紹介を合同で行う研修会(以下、研修会といいます)を開催しました[1]

研修会は、公共図書館や学校図書館などの職員を対象に行いました。

第一部では、国立国会図書館(NDL)が提供している全国書誌データの利活用方法の説明やレファレンス協同データベース事業の概要・活用方法を紹介しました。第二部では、参加者が実際に全国書誌データのダウンロードやレファレンス協同データベースへの登録などを体験するワークショップを行いました。また、研修会の終了後、参加者同士の情報交換の場として交流会を設けました。

7月24日(金)に関西館、8月21日(金)に東京本館で開催しました。関西館は29名、東京本館は31名の参加がありました。終了後のアンケートでは、多くの方から「満足」との回答をいただくことができました。

以下に、研修会の概要を報告します。

【研修の内容】

(1)第一部(前半):全国書誌データの利活用(40分)

はじめに、NDLが提供する全国書誌データの概要を紹介しました。

全国書誌は、一般に「国の出版物について標準的な書誌情報を作成し、広く内外に提供するもの」です。NDLが提供する全国書誌には、法定納本制度に基づいた資料収集によって、豊富な書誌データ(全国書誌データ)が含まれています。市場に流通していない出版物(非流通系の出版物)の書誌データも収録され、公共図書館や学校図書館などであれば無償で利用可能という特徴があります。全国書誌データのおもな入手方法として、NDL-OPACからのダウンロードや、国立国会図書館サーチ(NDLサーチ)のAPI機能を利用する方法[2]があります。また、新着書誌情報[3]も提供しています。


「全国書誌データの利活用」の講義(関西館会場)

つぎに、書誌データのダウンロードとリスト作成について、以下の二つの方法を、実演しながら紹介しました。

【実演1】
NDL-OPACを検索し、書誌データをダウンロードした後に、ダウンロードしたファイルをエクセルに取り込んでリスト作成する。
【実演2】
NDLサーチのAPI機能を使った書誌データ利活用ツール(NDL書誌データ取得・検索シート)[4]でリストを作成する。

(2)第一部(後半):レファレンス協同データベース事業の概要、システムの機能とその活用方法(40分)

はじめに、レファレンス協同データベース事業の概要として、事業の目的[5]、参加館数、登録データ件数などを紹介しました。2015年7月7日現在の参加館は666館で、約15万件のデータ[6]が登録されています。登録データ件数も年々増加していますが、アクセス件数はここ数年飛躍的に増加しています。

つぎに、レファレンス事例を記録する意義や必要性について説明しました。レファレンス事例を記録することで、レファレンスのスキルや役立つ情報の共有化が図られ、レファレンス処理の迅速化などの効果をもたらします。そのためには、紙よりも、データベースを構築することが必要です。

最後に、「システムを使いこなす」「データを活かす」ために、レファレンス協同データベースの機能紹介、活用方法の説明を行いました。公開レベルの設定、さまざまな検索方法や登録方法、コメント機能、メール通知機能など便利な機能が用意されています。


「レファレンス協同データベース事業の概要、システムの機能とその活用方法」の講義(東京本館会場)

(3)第二部:ワークショップ(120分)

参加者には事前質問を行い、興味のあること、特に知りたいことなどを伺いました。その回答内容もふまえて、ワークショップで行う課題を準備しました。課題は、必須問題1問、選択問題4問の合計5問で、1時間ほどかけて、参加者に解いていただきました。問題は以下のような内容でした(解答は、研修資料の「ワークショップ配布資料」の「模範解答・解説」をご覧ください)。

必須問題 「角幡唯介」(かくはた ゆうすけ)をキーワードで検索したリストを作成し、レファレンス協同データベースの調べ方マニュアルの「関連ファイル」に登録してください。
【ヒント】書誌データ検索シート
選択問題1
(難易度:★☆☆)
バーコードリーダーを使って、ブックカバーのISBNバーコードをもとに、書籍10冊分のリストをExcelで作成してください。作成したファイルは、レファレンス協同データベースの調べ方マニュアルの「関連ファイル」に登録してください。
選択問題2
(難易度:★★☆)
「西之島」をキーワードとして、NDL-OPACと書誌データ検索シートの両方で検索し、検索結果を比較して、以下の点をレファレンス協同データベースの調べ方マニュアルの「調べ方」の欄に登録してください。
① データ件数の違い NDL-OPAC  件  書誌データ検索シート  件
② データ件数が違う理由
選択問題3
(難易度:★★★)
以下の質問に対して調査を行い、その結果をレファレンス事例として登録してください。
「香川県は直島にある地中美術館というところに行くので、下調べをしに来ました。知人から、この美術館の建築と作品について図版とともに詳しく解説した書籍が刊行されていると聞いたのですが、タイトルを忘れてしまいました。国立国会図書館に所蔵しているとは聞いていたのでNDL-OPACを「地中美術館 解説」という語で検索したのですが、見つかりません。本当に所蔵があるか調べていただけないでしょうか。」
【ヒント】美術館の公式ウェブサイト 売店(ストア)の案内 国立国会図書館サーチ
選択問題4
(難易度:★☆☆)
レファレンス協同データベースのコメント機能を使用し、自身が作成した必須問題・選択問題の回答に、難しかった点や感想・質問をコメントとして登録してください。

参加者が二人一組になって必須問題を解いた後、各参加者に、興味のある選択問題を解いていただきました。解答は、「レファレンス協同データベース(研修環境)」に登録していただきました。


第二部のワークショップ後の質疑応答(関西館会場)
会場後方に置いてあるのは、ワークショップで使用したブックカバー

(4)おもな参加者の声

  • 説明だけではわかりにくい箇所があったが、ワークショップを通じて理解できた。
  • ワークショップでは、わかりにくいところを個別に説明してもらって、とても助かった。
  • 遠隔地からの参加なので、両方を受講できることが、参加する決め手になった。
  • 同時に二つの研修が受けられてよかった(同様の声が多数)。
  • レファレンス協同データベースへの登録の際に、全国書誌データが活用できることがわかり、とても新鮮だった。
  • 書誌データ利活用ツールは、私でも簡単に活用できそう。
  • 寄贈依頼の際に、全国書誌データを使用している。
  • ISBNがない図書、郷土資料に、全国書誌データを活用したい。
  • 書誌データ費用を減らして、資料費に回したいので、全国書誌データを活用したい。
  • 手書きで本のリストや、台帳づくりをしている手間や時間がもったいないので、書誌データ利活用ツールを活用したい。
  • 図書館システムに頼らずに、地域間で共有できるリスト作成ができそう。
  • レファレンス調査の際に、参考文献リストが作れると思うので、書誌データ利活用ツールを活用したい。
  • 「NDL書誌データ取得・検索シート」と「参考資料の自動検索機能」(レファレンス協同データベースの機能)がとても便利なツールであることがわかったので、ぜひ活用したい。
  • 外に向けて学校の特質を宣伝広報するために、レファレンス協同データベース事業に参加したい。
  • 現状利用しているデータベースからそのまま移行できそうなので、レファレンス協同データベース事業に参加してみたい。
  • 学校図書館は少人数の職場が多いので、他館のレファレンス事例を見られるのはとても助かる。

【おわりに】

今回の研修会は、参加者の満足度が高い研修会でした。全国書誌データの利活用とレファレンス協同データベースの両事業を合同で紹介するのは初の試みでしたが、「一回の研修会で多くの情報に触れることができた」「書誌データの利活用とレファレンスとは関連している」といった参加者の声が多数ありました。また、単独で開催した昨年度の書誌データ利活用説明会とは違った雰囲気や質疑応答がありました。

NDLでは、職員を各地の研修会などに研修講師として派遣する講師派遣型研修を行っています。昨年度までレファレンス協同データベースの利活用について募集していましたが[7]、本年度から全国書誌データの利活用についても、募集を開始しました。皆様のご応募をお待ちしております。また、インターネットから受講できる遠隔研修の教材も準備しています(2015年内に公開予定)。今後も全国書誌データが利活用されるよう、さまざまな取組みを進めていきます。

最後に、レファレンス協同データベース事業に参加する図書館を、随時受け付けております。ご参加をお待ちしております[8]


レファレンス協同データベース
イメージキャラクター「れはっち」

田村 浩一
(たむら こういち 収集・書誌調整課)

[1]研修会の資料を以下のページに掲載しています。
http://www.ndl.go.jp/jp/data/data_service/event.html (参照 2015-09-07).

[2]国立国会図書館が提供する書誌データの取込機能を実装している図書館システムの一覧を、以下のページに掲載しています。
http://www.ndl.go.jp/jp/data/data_service/index.html, (参照 2015-08-28).

[3]刊行された出版物がNDLに届いてから、おおむね4日後には新着書誌情報(作成中の書誌データ)を提供し、その後、1か月程度で完成した書誌データを提供しています。

[4]「NDL書誌データ取得・検索シート」は、NDL非常勤調査員でもある同志社大学の原田隆史教授が作成したツールです。本誌今号のコラムで、使い方をご紹介しています。

[5]詳しくは、レファレンス協同データベース事業実施要項(平成25年3月29日改正)(PDF: 81.3KB)をご覧ください。
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/index.html, (参照 2015-08-28).

[6]内訳 1. 参加館で行ったレファレンス事例の記録:約140,000件、2. 調べ方マニュアル(特定のテーマやトピックに関する情報源の探し方):約9,000件、3. 個人文庫など参加館が所蔵する特別コレクションの情報:約400件、4. 参加館プロファイル(参加館の連絡先やサービス内容についての情報):約660件

[7]平成26年度から、講師派遣型研修で使用した配布資料、発表スライド、演習課題等のデータをウェブサイトで公開しています。事業への参加のご検討や、館内研修などでぜひご利用ください。
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/history_H26.html, (参照 2015-08-28).

[8]レファレンス協同データベース事業への参加については、以下のページをご覧ください。
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/entry.html, (参照 2015-08-28).


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NDL書誌情報ニュースレター(年4回刊)

ISSN 1882-0468/ISSN-L 1882-0468
2015年3号(通号34号) 2015年9月25日発行

編集・発行 国立国会図書館収集書誌部

〒100-8924 東京都千代田区永田町1-10-1

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