ホーム > 採用情報 > 先輩からのメッセージ > 調査及び立法考査局国土交通課 千田 和明(平成25年度入館)(平成29年度職員採用説明会(平成30年2月~3月開催))

国立国会図書館職員 先輩からのメッセージ

調査及び立法考査局国土交通課  千田 和明

  • 平成25年 4月 入館(総合職)、調査及び立法考査局議会官庁資料課
  • 平成26年10月 調査及び立法考査局国土交通課

はじめに

私が当館を志望したのは、国内外の資料を収集・保存し、広く情報を提供する「知のインフラ」としての役割や、調査及び立法考査局(以下、「調査局」)が調査業務を通じて担う「国会と国民とをつなぐ」役割に共感したためです。入館後5年間の経験から、調査局の業務の一端を御紹介します。

議会官庁資料課の業務

最初に配属された議会官庁資料課では、日本と世界の法令・議会・官庁資料を所蔵する議会官庁資料室のカウンターに立ち、資料の案内や検索の援助を行いました。それ以外の時間には、「国会会議録検索システム」や「日本法令索引」といった当館データベースに関するデータ入力等の作業を担当していました。また、公立図書館や大学図書館の職員に向けて、当館データベースの紹介も含め、法令情報等の検索方法を伝える研修の講師として、地方への出張も経験しました。

同課はカウンターなどで一般利用者と接する機会が多く、利用者への対応や資料の検索など、図書館員としての基本を身に着けることができました。時には具体的な資料名が分からない中で、利用者とのやりとりを通してヒントを探り、希望の資料・情報に辿り着くことができた際は、利用者の喜ぶ姿に接し、こちらも嬉しく感じました。

国土交通課の業務

議会官庁資料課に1年半在籍した後、国土交通課に異動しました。同課は、主題に応じて調査局内に置かれている調査課の一つです。建設、運輸に加え、郵政、情報通信といった幅広い分野を所管しており、私はインフラや都市・住宅政策、災害等の分野を担当する「建設班」に所属しています。

普段の業務では、国会議員からの調査依頼に回答する「依頼調査」が大きな比重を占めています。依頼調査では、国会審議の動向をにらみながら、限られた時間で適切な資料・情報を見つけ出し、必要に応じてその内容を分かりやすくまとめることが求められます。資料の提供にとどまらず、議員に面談して資料の内容を説明することや、複数の議員が参加する会議で調査の内容を報告することもあります。

国政の主要課題に即して、各調査員が調査の成果を論文にまとめる「予測調査」も重要な業務です。論文は、『調査と情報』『レファレンス』等の当館刊行物として議員に提供されるほか、当館ホームページでも公表されます。予測調査では、文献調査だけでなく、時には国内外への出張(現地調査)を行うこともあります。訪問機関の選定からアポ取りまで、図書館の中で行う調査とは違った苦労もありますが、文献だけでは分からない実態に触れることができる貴重な機会です。

おわりに

当館の調査局では、普段の業務を通して専門資料や担当分野に関する知識を深めることができ、また成果が国政審議の場などで役立っていることを実感できる機会も多くあります。当館に蓄積された膨大な資料の中から適切な情報を見つけ出し、求められた問いに答えることができた際は、大きなやりがいを感じます。知的好奇心にあふれ、調査を通して社会に貢献したい方は、きっと満足できる仕事が待っていると思います。