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トップ > 刊行物 > びぶろす > 77号(平成29年7月)

びぶろす-Biblos

77号(平成29年7月)

びぶろす

  • 発行:国立国会図書館総務部
    (National Diet Library)
  • ISSN:1344-8412
3. 【特集:海と図書館】
「神戸開港150年」関連展示 ~貴重資料デジタルアーカイブズを活用して~

神戸市立中央図書館 大黒 紀子

神戸開港

浦賀にペリーが来航してから13年後の慶応3(1868)年、神戸港は開港し、平成29(2017)年1月1日、150年を迎えました。

当初幕府は、兵庫開港を文久2(1863)年としていましたが、朝廷(京都)から距離が近いため、勅許がなかなか得られず、開港は3年後になりました。それだけでなく、開港場所も変更し、兵庫津ではなく東側の生田川と湊川の大きな二つの川の間に位置する神戸になりました。そうして、ここから国際港都神戸の歩みが始まりました。

開港150年記念事業

神戸市では開港150年を迎えるにあたり、全市的に開港を祝し、更なる神戸港の発展のスタートとするため、平成28年度当初からさまざまな記念事業を実施しています。当館でも記念行事の一つとして所蔵資料のデジタル画像を活用した展示を企画しました。

神戸市立中央図書館(以下、「当館」という)の「貴重資料デジタルアーカイブズ」は、開館当初から所蔵している貴重な資料1の保存と閲覧利用を両立させるため、画像資料を中心にデジタル化を行ったものです。70種約570点を館内の専用端末で閲覧でき、平成24年度からはインターネット公開しています。

企画展示と共同展示

1階正面入口のロビーでは、読書週間の展示など、随時、館のPR展示を行っています。

まず、開港150年当日の平成29年1月1日に合わせ展示期間を前年12月1日から1月9日までと設定しました。タイトルは「貴重資料デジタルアーカイブズで見る"神戸開港"」とし、のどかな寒村神戸が、開港により急速に変化する様子を中心に紹介することにしました。キャプション等には、デジタル化の際、博物館学芸員や有識者の協力を得て作成した解説を利用しました。

    ○両面使用のパネル(約縦75cm、横180cm)3枚、計6面の構成
    第1面 タイトル、神戸開港年表
    第2面 開港前ののどかな風景(若林秀岳画『摂陽山海古覧』)
         開国を迫られる幕府の慌しい動き(『神戸海軍操練所平面図』)
    第3面 開港当初の神戸の様子(写真)
    第4面 居留地や開港後の観光地の賑わい (長谷川小信『神戸古版画集』、『神戸名所』)
    第5、6面 絵図、地図類(『兵庫港遊歩規定図』『兵神市街之図』『居留地計画図』)、図書館PR

正面入口ロビーの展示

また、展示に合わせ、今後も活用できるブックリスト「神戸開港」を作成、配布しました。

この計画中に神戸アーカイブ写真館から「神戸開港150年」パネル展示の協力を依頼されました。そこで、当館の展示と並べ、1階正面入口ロビーで同時開催することにしました。神戸アーカイブ写真館は、広報課や文書館の所蔵する記録用写真や地元の人々の提供写真を集約しデジタル化して公開しています。今回の展示パネルは、約24万点の膨大な写真の中から90枚の写真パネルに編集されたものです。図書館で最初に写真パネルすべてをお預かりし、毎週約20枚ずつを入れ替えながら、12月中展示を行いました。中央図書館での展示終了後、地域館でも巡回展示を行いました。これらの展示については、地元ケーブルテレビでも放送されました。

神戸アーカイブ写真館との共同展示の様子

『居留地計画図』文化財指定に

平成29年3月、当館所蔵の貴重資料『居留地計画図』2幅が、神戸市立博物館所蔵の1幅と共に神戸市指定有形文化財に指定されました。これを受け、4月初旬に「貴重資料デジタルアーカイブズで見る神戸外国人居留地」展を開催し、再度『居留地計画図』をはじめ、開港当初の神戸の賑わいが感じられる古版画や写真などの展示を行いました。この期間中、以前ホームページに期間限定で掲載していた居留地計画図をデザインしたオリジナルブックカバーを再掲しました。この展示も好評で、観光に訪れていた外国人の方から写真を撮影したいとの申し出をいただくなど、多くの方に興味深くご覧いただくことができました。

その他の展示

1.ロビー展示

    平成28年7月「素敵な船旅へ」展
    平成29年2月「神戸港から客船で」

これらは、客船招致に力を入れている神戸市みなと総局との連携展示です。クイーンエリザベス号の寄港ポスターとともにクルーズ関連の図書を展示し、貸出しを行いました。


2.常設展示ケース

当館1階(一般図書コーナー)、2階(ふるさと文庫コーナー)にある展示ケースでも、年度テーマを「神戸港」に決め、展示を行いました2。29年度も2階では、引き続き「神戸開港」をテーマに展示を行う予定です。

最後に

展示を熱心にご覧になる来館者の姿から「地元神戸の歴史をより深く知りたい」という思いが伝わってくるようでした。これからも所蔵資料を活用し、さまざまな形で神戸の魅力を発信していきたいと思います。

(おおぐろ のりこ)

  1. 明治44年の開館にあたり、和船史研究をされていた神戸の素封家、桃木武平氏が自邸に設置、公開していた桃木書院図書館から蔵書や備品などを寄贈されました。寄贈書の中には郷土資料となる絵図などがありました。その他、古書店での購入や寄贈によって収集した稀少な資料を、当館の貴重資料としています。
  2. 1階展示ケース:
    平成28年5~8月「開港はじめものがたり」、平成28年9~11月「みなとの祭」、平成28年12月~平成29年2月「画家が描いた神戸の港」、平成29年3~5月「食の文明開化―新しい食との出会い」
    2階展示ケース:
    平成28年5~9月「港ひらく―開港当初の神戸―慶応3年~明治20年頃」、平成28年10月~平成29年1月「神戸開港120年祭」、平成29年2~5月「写真・絵画でたどる神戸港の変遷」

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