科学技術に関する調査プロジェクト2019シンポジウム―「「科学技術立国」を支えるこれからの研究者育成」―
(終了しました)
21世紀に入り、科学技術イノベーションへの関心が急速に高まっています。ところが、そうした期待とは裏腹に、「科学技術立国」の足元が揺らいでいるかのような状況も生じています。「ポスドク問題」に象徴されるように、研究者への道を歩み始めた若手研究者は、不安定な雇用形態で働くことを余儀なくされているのが現実です。こうした状況を反映してか、近年では博士課程への進学率も低下する傾向にあります。加えて、発表論文数や論文の被引用数も伸び悩んでいます。
このような状況をもたらしている原因を解明し、「科学技術立国」を確立する上での課題を明らかにするためには、研究者育成の問題にとどまらず、「研究」を取り巻く社会・文化的な背景までも含めて総合的に考察する必要があります。
シンポジウムでは、研究者育成問題の専門家に加え、科学技術政策や研究の社会・文化的位置付けに詳しい専門家もお招きし、可能な限り幅広い視点から「「科学技術立国」を支えるこれからの研究者育成」について考えます。
プログラム
- 【開催の趣旨と問題提起】
- 石渡 裕子(国立国会図書館専門調査員、文教科学技術調査室主任)
- 【報告】
- 天野 絵里子氏(京都大学学術研究支援室リサーチ・アドミニストレーター)
- 「研究者の視点に立って―京都大学学術研究支援室(KURA)におけるURAの取組―」
- 榎木 英介氏(医師、一般社団法人科学・政策と社会研究室代表)
- 「地べたからみた若手研究者問題四半世紀―何が変わり、何が変わらないのか―」
- 隠岐 さや香氏(名古屋大学大学院経済学研究科教授)
- 「「イノベーション」政策と学術の関係―歴史的視点から―」
- 林 隆之氏(政策研究大学院大学教授)
- 「研究者養成問題の背景・構造」
- 天野 絵里子氏(京都大学学術研究支援室リサーチ・アドミニストレーター)
- 【パネルディスカッション】
- ファシリテータ 綾部 広則氏(早稲田大学理工学術院教授、国立国会図書館客員調査員)
日時 | 令和元年9月10日(火) 14:00~16:30(13:30開場) |
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会場 | 国立国会図書館 東京本館 新館 講堂 |
募集人数 | 200名(先着順。定員に達し次第、募集を締め切らせていただきます。) |
参加費 | 無料 |
申込方法 | 終了しました |
お問い合わせ先 | 国立国会図書館調査及び立法考査局調査企画課(科学技術に関する調査プロジェクト シンポジウム担当) TEL: 03-3581-2331(代表) FAX: 03-3581-2603 Email: ml-st-project ![]() |