愛宕山 (あたごやま)
- 現住所
- 港区愛宕
- 解説
- 現在の港区愛宕1丁目にある標高26mの山。傾斜が急な石段の「男坂」とゆるやかな「女坂」があり、江戸の町や芝浦が見渡せるため、月見などの人気スポットとなった。また、毎年1月3日に山頂の愛宕神社で行われる奇祭「
強飯式 」は、江戸で有名な行事であった。儀式は「毘沙門の使い」が鐘の音を合図に3人の徒者を従え、男坂を下って、別当寺にあたる円福寺に入り、宴を催している僧達の前で、約2mの大まな板を杓文字で突き鳴らした後、飯を食べることを強い、問答を終えると神社に帰るというもの。また、「毘沙門の使い」の出で立ちは、素襖(すおう)を着、大きな杓文字を杖として持ち、2mを超す太刀と擂粉木(すりこぎ)を帯び、注連飾りに使用したシダや橙などで飾ったザルをかぶるというもので、女坂の上にある水茶屋の主人が務めた。
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