史料にみる日本の近代 -開国から戦後政治までの軌跡-

[西園寺公望覚書]

[西園寺公望覚書]



【封筒】
昭和七年五月十五日犬養首相暗殺直後、後継内閣組織に際し陛下より元老に御注意を賜りたる要点、老公自ら認めたるもの。
原田

【本文】
一 首相は人格の立派なる者

一 現在の政治の弊を改善し陸海軍の軍紀を振粛するには、最も首相の人格に依頼す
協力内閣と単独内閣などは問ふ処にあらず
ファショに近き者は絶対に不可なり
憲法は擁護せざるへからす、然らざれば明治天皇に相済まず


二 外交 三 事務官と政務官の区別を明かにし、官規振粛を実行すべし

(投火の事)

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