新聞記者、翻訳家、小説家。父は土佐郷士。慶応義塾中退。『絵入自由新聞』、『都新聞』などの主筆を歴任し、明治25(1892)年『万朝報』を創刊。社会派的な暴露記事や娯楽記事、自らの連載小説で部数を伸ばし、大衆新聞の先駆となった。日露戦争では主戦論に転じ、内村鑑三、幸徳秋水らの退社を招いた。大正期にも憲政擁護運動への参加、シーメンス事件攻撃など政治に強い関心を持った。翻案小説『鉄仮面』『巌窟王』『噫無情』などが名高い。
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