幕臣。安政元(1854)年老中阿部正弘に登用され、目付兼海防掛となる。以後、蕃書調所総裁、駿府町奉行、京都町奉行などをつとめる。安政の大獄で井伊直弼により罷免されるが、文久元(1861)年再び登用され、蕃書調所頭取、外国奉行などを経て、明治元(1868)年会計総裁、若年寄となる。江戸城の無血開城実現に寄与。のち静岡県知事、東京府知事、元老院議官等を歴任した。
大久保一翁関係文書