安田財閥の創設者。父は富山藩下級藩士。17歳で江戸に出、丁稚奉公の後元治元(1864)年両替店安田屋を開業。太政官札・公債などの取引、官公預金などで蓄財し、東京屈指の金融業者となる。明治9(1876)年第三国立銀行の創立に参加、13年に安田銀行を開業。15年には創立された日本銀行の理事に就任した。また、生命保険・損害保険業にも進出した。晩年東京大学安田講堂、日比谷公会堂を寄付。大正10(1921)年国粋主義者朝日平吾に暗殺された。