国語学者。明治39(1906)年東京帝大文科大学言語学科を卒業、国語調査委員会補助委員を務める。昭和4(1929)年に東京帝大教授となり、19年に国語学会を創立、初代会長の任にあたった。日本語の音韻史研究において上代から近代に至る研究を行った。また、上代特殊仮名遣いを解明し、また文法論においては「文節論」を展開した。その文法理論大綱は国定教科書に採用され、「橋本文法」として知られる。著作に『国語音韻の研究』『新文典別記』等。