詩人。京都菊花高等女学校卒。大正10(1921)年、夫深尾贇之丞の遺稿詩集『天の鍵』に自作の詩を加えて刊行したのを機に、与謝野晶子に師事。たびたび渡欧してフランス文化に親しみ、抒情的作品のほか社会風刺、自然復帰思想への共鳴など詩風を広げた。詩集に『真紅の溜息』(1922)、『牝鶏の視野』(1930)、『洋灯と花』(1951)など。戦後は平和運動、女性運動にも尽力し、与謝野晶子の評伝『君死にたまふことなかれ』(1949)ほか多数の著作を発表した。