奇術師。越前藩士の子に生まれ、8歳で仏門に入る。密教の火渡りの術に興味を持ち、宗教の奇跡を自作自演し破門される。その後大道手品師となり、明治11(1878)年上海に渡り、西洋奇術を学ぶ。大仕掛けな舞台奇術を志し、21年浅草で水芸、大砲芸や宗教劇奇術で成功した。大道芸手品を近代的な舞台奇術に発展させ、国内外で好評を博した。