資料と解説

2-10 松本委員会「憲法改正要綱」と「憲法改正案」

松本の「憲法改正私案」は、宮沢により要綱化される。これに松本が手を加えた「憲法改正要綱」は、1946(昭和21)年1月26日の憲法問題調査委員会第15回調査会に提出され、このときから「甲案」と呼ばれるようになる。

これに対応して、従来、甲案とされてきた明治憲法の大幅な改正案は、「乙案」と呼ばれるようになる。掲出の「憲法改正案」(乙案)は、入江作成の乙案(1月23日付)に関して、第15回調査会で出た有力な意見を加味して修正を加えたもので、2月2日の第7回総会に提出されたものである。なお、この第7回総会は、憲法問題調査委員会の最後の会議となり、13日のGHQ草案の提示を見ることとなった。

資料名 憲法改正要綱
年月日 [昭和21年1月26日]
資料番号 佐藤達夫文書 18(「憲法問題調査委員会甲案乙案」の内)
所蔵 国立国会図書館
原所蔵  
注記  
資料名 憲法改正案(乙案)
年月日 [昭和21年2月2日]
資料番号 入江俊郎文書 9(「憲法問題調査委員会関係」の内)
所蔵 国立国会図書館
原所蔵  
注記  
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