ブラジル移民便乗商法

広告主の伯国渡航同志会は、移民取扱人ではなく出版社である。『伯国渡航案内』という書籍、『伯国の栞』という雑誌の発行を目的として、このような広告を出し4月に麹町署から説諭を受けた。しかし、同社は5月に再度、『伊勢新聞』等に広告を出し、不審に思った読者から外務省に投書があり、その結果、同社は警視庁からこの名称を使わないよう厳重加諭を受けた。このような便乗商法も出回るくらい、ブラジル・ブームだったと見ることができよう。

画像『ブラジル移民便乗商法』