書誌データQ&A:書誌データの内容:タイトル
質問一覧
このページの先頭へ
- Q
- 「ぢ」や「づ」の読みが「ジ」「ズ」になっていますが、間違いではありませんか?
- A
- 当館では、「読みの基準」にしたがって、読みのカナ表記を行っています。
発音の同じ「ジ」と「ヂ」、「ズ」と「ヅ」は、「ジ」「ズ」に統一しています。
(例)つづり方→ツズリカタ
助詞の「ハ」「ヘ」「ヲ」についても、発音のとおり「ワ」「エ」「オ」と表記しています。
(例)こんにちは → コンニチワ
また、「ヰ」「ヱ」「ヲ」のカナ表記は、それぞれ「イ」「エ」「オ」に統一しています。
(例)ヰタ・セクスアリス→イタ セクスアリス
このページの先頭へ
このページの先頭へ
- Q
- 「藤原定家」のように、読むときに姓と名の間に「ノ」が入る日本人名が、同じ書誌データ中で「ノ」があったりなかったりしますが、なぜですか?
- A
- 国立国会図書館サーチで表示される著者標目および個人名件名については、当館で適用している日本目録規則に、「おおよそ中世までの人名で慣用される、姓と名の間の「ノ」の読みは、原則として記録しない」という規定があり、これに従い「ノ」を読みに入れていません。「藤原定家」は「フジワラ,サダイエ」となります。
例外として、姓が一音(長音を含む)の場合は、姓と名の間の「ノ」を採用します。たとえば、「紀貫之」は、「キノ,ツラユキ」となります。
タイトルに出てくる人名の読みは、国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)でご覧いただける個人名典拠データの名称の読みを採用していますが、2011年11月以前に作成したデータでは、『広辞苑』等に掲載されている慣用的な読みがあれば、それを採用している場合があります。「藤原定家」、「源実朝」、「在原業平」などです。
また、当館では2009年から民間MARC(市販されている書誌データ)を活用した書誌作成を行っており、使用した民間MARCが姓と名の間の「ノ」を採用していれば、そのまま姓と名の間の「ノ」を採用しています。
このページの先頭へ
- Q
- 「都会のトム&ソーヤ」という資料の書誌データのタイトルが「都会(まち)のトム&ソーヤ」になっています。なぜ「(まち)」を入れているのですか?
- A
- 2020年12月までに作成した書誌データでは、書誌作成対象資料の情報源にルビがある場合、ルビを丸がっこに入れて囲んで記録している場合があります。書誌データ作成当時に当館で適用していた日本目録規則(『日本目録規則1987年版改訂3版』2.1.1.2A)に、「ルビは、それが付されている語の直後に付記する。」とあったからです。
2021年1月以降に作成した書誌データでは、書誌作成対象資料の情報源にルビがあっても、本タイトル中にルビは記録せず、必要に応じて、別タイトルにルビを丸がっこに入れて囲んだ形を記録しています。
ただし、ルビがあってもそれが常識的な読みと判断される場合は付加していません。
このページの先頭へ
- Q
- 翻訳書のもとのタイトルが知りたいのですが。
- A
- 翻訳書のもとのタイトル(原タイトル)は、国立国会図書館サーチでご覧いただける書誌データの「注記」に記録しており、「注記」欄に「原タイトル:」として表示されます。
1977年から、原タイトルの記録を開始し、当初は原タイトルが英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語の場合に記録していました。現在は記録対象の範囲を拡大し、漢字、仮名、英数字(拡張ラテン文字を含む)、キリル文字、ギリシャ文字、中国簡化文字、ハングルの場合にも記録しています。
原タイトルが記録されている場合、原タイトルから翻訳書を検索することもできます。
また、海外の古典作品または日本語訳のタイトルが複数存在する近現代の作品については、2021年から著作に対する典拠形アクセス・ポイントの記録を開始しました。国立国会図書館サーチの書誌情報の「タイトル標目」欄に表示されている「典拠」ボタンから、国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)でもとのタイトルを確認できます。
このページの先頭へ
- Q
- 資料のタイトルにある「四十五年」を「ヨンジュウゴネン」でなく「シジュウゴネン」と読んでいる書誌データがありました。なぜですか?
- A
- タイトル等に含まれる漢数字は、資料にルビがない場合、「読みの基準」に従い、原則として次のように読みを表記しているからです。
一 → イチ、 二 → ニ、 三 → サン、 四 → シ、 五 → ゴ、
六 → ロク、 七 → シチ、 八 → ハチ、 九 → ク、 十 → ジュウ、
零 → レイ
ただし、ルビがある場合や、慣用として異なる読み方が確立している場合は、上記と異なる読みを表記していることがあります。
また、漢数字が数量または序数を示す場合、読みをアラビア数字で表記している書誌データもあります。
五十周年記念誌 → 50シュウネン キネンシ
二十世紀の千人 → 20セイキ ノ 1000ニン
このページの先頭へ