各国図書館との交流
中国国家図書館との業務交流
1981年以来、国立国会図書館と中国国家図書館との間で交互に職員の代表団を派遣して業務交流を行い、友好親善と各々の図書館サービスの改善を図っています。
これまで、収集・整理・閲覧・レファレンスといった図書館の基幹業務、組織の管理・運営体制、国会サービス・資料の電子化・図書館ネットワーク構築等を交流テーマに取り上げ、互いの活動状況を報告し合ってきました。1999年5月には、「国立国会図書館と中国国家図書館との交流・協力に関する意向書」を取り交わし、両館間の具体的な交流方針を定め、それに基づき実際の交流活動を進めています。最近では、国立図書館として電子化時代にいかに対応するかが両館共通の関心事となっています。
これまでの業務交流の具体的な成果として、次のような事例が挙げられます。
- 両館職員の相互派遣(3ヵ月間)(1985年~1986年)
- 両館間の出版物交換の拡大(1986年~1989年)
- 中国国家図書館による国立国会図書館の中国語資料収集への協力(2000年11月~)
- 国立国会図書館の支部図書館制度にならって、中国国家図書館でも行政機関に分館制度を導入(1999.7)
- 国立国会図書館が中国国家図書館の国際複写サービスについて利用者への紹介を開始(2003年1月~)
(詳しくは「複写サービス:海外の図書館の複写サービスのご案内」へ)
韓国国立中央図書館との業務交流
国立国会図書館と韓国国立中央図書館との間で、1997年以来交互に職員の代表団を派遣し、業務交流を行っています。東アジアの同じ漢字文化圏に属する隣国の国立図書館として、相互理解を深め、双方に共通する課題に対処していくことが重要であるという認識に基づき、主にセミナー形式で発表・質疑応答が行われ、活発な意見交換の場となっています。
(韓国国立中央図書館の国際複写サービスについては「複写サービス:海外の図書館の複写サービスのご案内」へ)
韓国国会図書館との業務交流
国立国会図書館と韓国国会図書館との間の業務交流は2003年に始まりました。ともに議会にサービスを提供する図書館・調査機関として、セミナー形式で発表・質疑応答を行い、互いの経験を共有しました。
韓国国会図書館と当館とは過去に研修交流も行っています。2000年9月に当館の職員が、2001年11月に韓国国会図書館の職員が、それぞれ1か月間、相手機関で研修を受けました。研修交流の報告はそれぞれ国立国会図書館月報477号(2000.12)、501号(2002年12月)に掲載されています。
また、英文での概要はNDL Newsletter No.123をご覧ください。
韓国国会図書館及び韓国国会立法調査処との業務交流
2003年から継続してきた国立国会図書館と韓国国会図書館の業務交流ですが、2007年11月に新たに韓国国会立法調査処が設立されたことに伴い、2009年からは3機関で業務交流を行うこととなりました。第1回となる業務交流は東京の国立国会図書館で実施され、今後4年間は3機関が立法情報サービスについて相互に深く理解し合うことを目的とし、セミナー形式で発表・質疑応答を行い、互いの経験を共有することとなりました。