2022年1月4日 新年のご挨拶
謹んで新春のお慶びを申し上げます。年頭にあたり、皆様のご支援、ご協力に心から感謝申し上げます。
利用者の皆様には、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための入館制限等にご理解をいただき、ありがとうございます。引き続き感染症対策に万全を期しつつ、より良いサービスをご提供できるよう努めてまいります。
国立国会図書館は、社会のデジタル化の進展に対応するため、昨年、新しいビジョンとして「国立国会図書館ビジョン2021-2025―国立国会図書館のデジタルシフト―」を策定いたしました。ビジョンでは、当館がデジタルシフトを進めていく上で重要な7つの重点事業を挙げています。なかでも、「資料デジタル化の加速」は、様々な事業の基盤となるものです。昨年、国内刊行図書の大規模なデジタル化を開始することができました。この5年間の目標としては、100万冊以上の所蔵資料のデジタル化を掲げています。
また、インターネットでご提供するデジタル化資料の拡充も、ビジョンの重点事業の1つです。昨年の著作権法の改正により、絶版等により入手困難となっている資料を、図書館等に加えて個人にまで送信することができるようになります。サービス開始は本年5月を予定しております。
今後も、国のデジタル情報基盤の拡充に力を注ぎ、皆様の様々な知的活動と情報資源を的確におつなぎできるように取り組んでいきたいと考えています。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
国立国会図書館長 吉永元信