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2024年1月4日 新年のご挨拶

吉永館長の肖像写真

新年のご挨拶に先立ち、令和6年能登半島地震により亡くなられた方々に哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を願っております。

年頭に当たり、皆様のご支援、ご協力に心から感謝申し上げます。

国立国会図書館では、情報資源と様々な知的活動を的確につなげるべく、2021年に「国立国会図書館ビジョン2021-2025」を策定しました。このビジョンの下、3年間で100万点を超える所蔵資料のデジタル化を行ったほか、絶版等の理由で入手困難な資料のデジタル化画像を個人のパソコン等で閲覧できる「個人向けデジタル化資料送信サービス」を開始するなど、多くの取組が実を結んでいます。

1998年に策定した「国立国会図書館電子図書館構想」には、時間や場所を問わず、人々が必要な知識や情報を入手できる未来を目指すという思いが込められていました。この構想の発表から四半世紀が経過しましたが、現在のビジョンの下での取組を含め、インターネットを通じて様々なサービスが提供できるようになりました。これも出版者団体、権利者団体をはじめとする関係者の皆様のご理解とご協力の賜物であり、改めて厚く御礼申し上げます。また、当館のサービスをご利用くださる多くの皆様にも深く感謝申し上げます。

今年で「国立国会図書館ビジョン2021-2025」の取組は4年目となります。これまでの成果と課題を振り返りつつ、次のステージに向けて検討を深めていく時期に入ります。昨年は生成AIの進化が大きな話題となりました。技術発展が急速に進む社会において、人々と知識とを結びつける図書館として何ができるかを考えながら、進むべき道を見極めていきたいと思います。そして、皆様のご意見に真摯に耳を傾け、国会及び国民の知的活動のニーズに的確にお応えできるよう、今後もより一層のサービス充実に努めてまいります。

本年もご支援、ご協力のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和6年1月
国立国会図書館長 吉永元信

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