写 1通 <三条家文書(所蔵)3-10-ハ>
紅色の紙に書写、現状は9枚に分離している。安政元年(1854)のもので、「魯西亜国トルコ国の事」としてクリミア戦争、「唐国の事」として太平天国軍の南京攻略などが詳しく書かれている。尊王攘夷派の公家として活躍した三条実美が所持していたもの。幕末には、このように書写された風説書が、海外事情に関心を持つ公家や諸侯、各藩の士などに回覧されていたようである。