増田綱撰 丹羽桃渓画 住友氏蔵版 刊 1冊 <139-166>
銅山や精錬所を経営していた住友家が、銅の採掘精錬過程を紹介するため制作刊行したもの。棹銅を作る「棹吹」の図には異国交易御用に充てると説明、また、銅から銀を分離する異国伝来の「南蛮吹」の技法も紹介している。商館長一行は住友家の泉屋吹所で銅の精錬を見学、饗応を受けるのが恒例であった。シーボルトらが見学の際には、本書を贈られている。