小説家。銀行員である父の任地であるジャワ島で育つ。東京女子大学短期大学部英語科卒業。昭和31(1956) 年に『地唄』で文学界新人賞と芥川賞の候補となったことで脚光を浴びた。42年『華岡青洲の妻』で女流文学賞、45年『出雲の阿国』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。40年代後半には『恍惚の人』、『複合汚染』といった社会問題を題材とした小説を多く発表した。ベストセラーが多く、作品はしばしばドラマ化、映画化されている。