洋裁教育者、服飾デザイナー。地理学者の夫、田中薫に同行して欧米に留学、デザインや洋裁を学ぶ。帰国後デザイナーとして、昭和10(1935)年日本初のファッションショーを帝国ホテルで開催。昭和12(1937)年神戸に田中千代洋裁研究所(後の田中千代学園)を創設。日本のファッション教育の基礎を築いた。27(1952)年より香淳皇后のデザイナーをつとめた。民族衣装の収集家としても知られ、平成元(1989)年民族衣装館を設立。著書に『田中千代服飾事典』等。