解説
実業家。10年間の丁稚奉公を経て、明治19(1886)年神戸の砂糖・樟脳商である鈴木商店に雇われた。27(1894)年主人鈴木岩治郎の死後、未亡人よねの下で番頭として実質の経営にあたる。その間、35(1902)年には鈴木商店を合名会社に改組、支配人となる。その後、神戸製鋼所の経営にあたるなど事業の拡大を推し進め、第一次世界大戦下において鈴木商店は三井・三菱に匹敵する総合商社となった。しかし大戦後の不況の長期化で経営は行き詰まり、昭和2(1927)年、金融恐慌で破綻した。金子は残りの人生を鈴木商店再興に捧げたが、その実現には至らぬまま病没した。
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著作
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