小説家、詩人。生年月日には諸説あり。東京帝大英文学科に進学、学生時代にはプロレタリア文学運動に参加して『大学左派』などに小説や評論を発表。昭和5(1930)年コロムビア・レコード就職後も運動を続け、8年検挙。転向文学として知られる長編『故旧忘れ得べき』が10年第1回芥川賞候補となる。戦後は『昭和文学盛衰史』などを著したほか、日本ペンクラブの活動や日本近代文学館の創設にも尽くした。