解説
明治17(1884)年東京大学卒。同年大蔵省に入り、旧藩主黒田長成に随行し自費でイギリス、ドイツに留学。20年帰国し、大蔵省で主税官、大臣秘書官、監督局長、大蔵次官等を務め、金本位制の実施や台湾銀行の創立に尽力した。32年法学博士。同年台湾銀行初代頭取となる。以降は、日本興業銀行と日仏銀行の創立に参画し、日本興業銀行初代総裁、中外商業新報社社長、鉄道院総裁、報知新聞社社長、台湾銀行監査役等に就任した。このほか、早稲田大学、専修学校、学習院、東京帝大等で財政・経済を講義し、多数の著作がある。14年から貴族院勅選議員。添田新三郎の三男。
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