日本の近代統計学の先駆者。父泰輔、祖父敬輔は医者。10歳の頃、孤児となり、時計師上野俊之丞の経営する上野舶来店へ奉公するなどした後、緒方洪庵、杉田成卿、勝海舟等の門下で蘭学を学ぶ。老中阿部正弘に仕え、以後、蕃書調所教授手伝、開成所教授職等を歴任。オランダの書物から西洋の統計学の存在と重要性を認識し、維新後は、明治7(1874)年正院正表課長、14年統計局統計院大書記官等を務め、日本における官庁統計の創設、普及に貢献した。法学博士。