医師、政治家。佐倉藩医佐藤泰然の次男に生まれ、幕府医官松本良甫の養子となる。安政4(1857)年幕命でポンぺの医学伝習生として長崎養生所・医学所の運営に尽力。文久2(1862)年江戸にもどり、幕府の医学所3代目頭取として、ポンぺ直伝の近代医学教育法を導入した。戊辰戦争の際、幕府側として会津で戦傷病者の治療にあたる。戦後一時投獄されるが、明治2(1869)年釈放後兵部省に出仕、6年初代陸軍軍医総監となった。貴族院議員、男爵。