詩人、評論家。明治16(1883)年自由民権運動の政客らと接触をもつ。18(1885)年大井憲太郎ら自由党左派の運動(後の大阪事件)に参加を求められるも離脱。20(1887)年キリスト教に入信。22(1889)年叙事詩『楚囚之詩』、24(1891)年劇詩『蓬萊曲』を発表。25(1892)年『女学雑誌』に掲載された「厭世詩家と女性」で評論家として注目される。また同年、日本平和会の機関誌『平和』創刊にあたり主筆となる。26(1893)年『文学界』創刊とともに同誌で活躍し、「人生に相渉るとは何の謂ぞ」「内部生命論」等を発表。27(1894)年自殺した。
『楚囚之詩』 北村透谷 著 春祥堂
『蓬莱曲』 北村透谷 (蝉羽子) 著 養真堂
『透谷全集 上』 北村透谷 [著] 星野天知 等編 松栄堂書店