三井惣領家10代当主。明治5(1872)年アメリカに留学し銀行業務を学ぶ。2年後に帰国し、三井銀行(後の三井住友銀行)に入行。18(1885)年惣領家の家督を相続し、第15代八郎右衛門を襲名。当主として三井家の家則である三井家憲を制定、更に直系会社を所有する持ち株会社である三井合名の設立と理事長制の導入を行い、初代理事長に就任した団琢磨とともに三井財閥を統括した。29(1896)年三井家初の男爵に叙された。