医師、言語学者。江戸に出て松本良甫(りょうほ)、長崎でポンぺに学び、佐渡に帰って開業。明治維新後、上京して医学校で通訳を勤めながら下谷に私塾春風社を開き、ドイツ語を教えた。明治元(1868)年医学校(後の東京大学医学部)教授、7年元老院少書記官となる。同年末に官職を去り、9年愛知県公立病院・公立医学講習場(後の名古屋大学医学部)教授、のちに開業。英語、ドイツ語等6か国語に通じ、5年日本最初のドイツ語辞典「和訳独逸辞典」を出版した。