名だたる江戸後期の考証学者
(かりやえきさい)
1755-1835(安永4年-天保6年)
姓は高橋。名ははじめが真末あるいは真秀、のちに望之。字は卿雲。通称は三右衛門。号は、棭斎、求古楼など。
考証学者
江戸下谷池之端の書肆青裳堂(せいしょうどう)で生まれる。津軽藩の御用商人狩谷氏の養子となる。
松崎慊堂に学び、綿密な学風をもって日本古代文化の研究、とくに制度の考証につとめた。和書漢籍の善本の蒐集、考古遺品の集蔵の面でも有名だった。主著に『註和名類聚鈔』『日本霊異記攷証』『古京遺文』。享年61歳。
使用した蔵書印は多く、ほかに「狩谷望之」「湯島狩谷氏求古楼珍蔵」など20数点を数える。
「青裳堂蔵書」(せいしょうどうぞうしょ):44x9mm
「棭斎」(えきさい):32x17mm