関西館建設の歴史
昭和63年8月 「国立国会図書館関西館(仮称)設立に関する第一次基本構想」策定
第一次基本構想の策定
国立国会図書館関西プロジェクト調査会の答申に基づき、第二国立国会図書館(仮称)の設立計画を策定するため、昭和62年5月18日、副館長を本部長とする「国立国会図書館第二国立国会図書館(仮称)設立計画本部」を設置した。同本部は検討を重ねた結果、昭和63年7月21日、「国立国会図書館関西館(仮称)設立に関する第一次基本構想」を館長に提出した。8月には、同構想を衆参両議院の議院運営委員会に報告する一方、館内外から幅広く意見を聴取するため、関係機関等に配布した。
第一次基本構想の概要
東京本館と関西館は、それぞれ特徴ある機能を持ちつつ、相補って一個の有機体として活動することを基本原則としている。東京本館は、総合管理機能を持ち、国会サービスの拠点となるほか、国内出版物の収集から利用提供に至るまで国立図書館として責任ある「最後の拠り所」となる。一方、関西館は、総合的な情報処理センターとして、東京本館で作成する基本的書誌情報のデータベースを維持・管理するほか、各種書誌情報の提供サービスを行い、国内の各種図書館の協力のもとに全国的な資料の所在情報センターとしても機能する。また災害等による資料の消失の危険を分散して永く保存するため、国内出版物の2部納本制を施行し、その1セットに外国資料を加え、複写・貸出センター機能を果たすと共に、電子的媒体による出版物の収集と利用提供にも積極的に努め、これらを通じて、国立国会図書館の対図書館協力センターとしての機能を果たす。