第三章 暦の中のことば

吉凶を表す言葉①六曜

六曜(ろくよう)

六曜(ろくよう)は14世紀ごろに中国から日本に伝えられましたが、広く行われるようになったのは幕末以降のことです。時代とともにその名称や順序も変遷していて、現在は、先勝(せんしょう、せんかち、さきかち)、友引(ともびき、ゆういん)、先負(せんぷ、せんぶ、せんまけ、さきまけ)、仏滅(ぶつめつ)、大安(たいあん、だいあん)、赤口(しゃっく、じゃっく、しゃっこう、じゃっこう、せきぐち)となっています。例えば、1月、7月(旧暦)の1日(朔日)に先勝を当て、以後順に配当していきます。意味の解釈は様々で、どれが正しいという基準はありません。以下では一般的な解釈を示しました。

六曜
六曜 基準日 意味
先勝 1月、7月の1日 急ぐことは吉。午前は吉、午後は凶。
友引 2月、8月の1日 友を引く。祝い事は良いが葬式などの凶事を忌む。朝夕は吉、正午は凶など。
先負 3月、9月の1日 何事も控えめに平静を保つ日。午前は凶、午後は吉。
仏滅 4月、10月の1日 万事凶。葬式や法事は構わない。
大安 5月、11月の1日 万事大吉。特に婚礼に良い。
赤口 6月、12月の1日 凶日。特に祝事は大凶。火の元、刃物に要注意。正午は吉、朝夕は凶。