おわりに

近年、「婚活」という言葉が巷でよく聞かれるようになりましたが、男性も女性も自分を売り込む時代のようです。男性をターゲットにしたファッション誌や「モテる男」になるための指南書も数多く出版されています。その対象範囲は、若い男性だけでなく、年配のあるいはシニアにも広がっています。その一方で、以下のような書籍も出版されています。

なぜ日本にはいい男がいないのか21の理由 / 森川友義[著] 東京 : ディスカヴァー・トゥエンティワン, 2007.2 (ディスカヴァー携書 ; 2) 【EF72-H464】

女性の視点から、主に配偶者選択の点で、日本に「いい男」がいない、少ないという嘆きに対して、その理由を日本の社会・経済構造や教育問題、婚姻市場の需要と供給など21の論点で説明した書です。

「いい男」がいないとの不平=「いい男」は身近にいて当たり前、それが現代の感覚なのかもしれません。そして、「いい男」は「いる」ものでなく、「なる」ものであるというメッセージが見え隠れします。あと100年経って、21世紀を振りかえったら、この展示にどのような続きが書けるのでしょうか。

参考文献

第1章 鎌倉以前

第2章 戦国時代から江戸時代へ

第3章 近現代

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