力士。出羽ノ海に入門。明治32(1899)年入幕。順調に昇進し、36年好敵手である梅ヶ谷と共に第19代横綱となる。相手に相撲を取らせてから、反撃に転じる相撲を得意とし、柔の梅ヶ谷、剛の常陸山として角界の隆盛期を築いた。150勝15敗22分2預131休。大正3(1914)年引退し、出羽ノ海襲名。出羽ノ海部屋を角界随一の大部屋へと育て上げた。力士の社会的地位の向上や国技館建設にも貢献した。
第153回常設展示 「国技・相撲」 -近代以降の事件と名力士-