解説
父は高知藩家老伊賀氏の家臣。慶応3(1867)年陸援隊に入隊し、討幕運動に参加。維新後、明治4(1871)年の部落解放令の実現に尽力。民部省、工部省出仕を経て、5年神奈川県権令に就任。マリア・ルーズ号事件では裁判長として同船で使役されていた清国人を解放した。10年西南戦争に呼応して挙兵を企て、翌年逮捕投獄。17年仮出獄後は義父後藤象二郎に従い大同団結運動に参加。23年第1回総選挙で当選。その後実業界に転身。東京株式取引所頭取、京釜鉄道創立委員などを務める。大正3(1914)年仏門に入り、帝国公道会の設立に参画し、被差別部落問題に取り組んだ。
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