オランダ通詞、日本における活版印刷術の創始者。オランダ通詞のかたわら、西欧の諸技術に関心を持ち、特に活字印刷製造、印刷技術を研究した。嘉永4(1851)年製作した鉛活字と輸入印刷機で自著『蘭和通弁』を印刷。ロシア使節プチャーチンの通訳をはじめ幅広く活動。明治2(1869)年上海からアメリカ人ガンブルを招聘し金属活字の鋳造に成功した。3(1870)年長崎に活版所を創設、4(1871)年東京に門人経営の活版所支場(後の築地活版所)を設置し、近代日本の印刷技術発展の道を拓いた。