解説
写真師、画家。職業写真家の先駆者。江戸の狩野派で絵師を志したが、安政3(1856)年来日したアメリカ領事通訳ヒュースケンや職業写真師ウィルソンに写真術を学ぶ。文久2(1862)年横浜野毛に日本最初の営業写真館を開業。慶応3(1867)年頃、横浜馬車道に「全楽堂」の名称で、新店舗を構える。このほかに、石版画印刷、京浜間乗合馬車事業、牛乳販売事業などの新事業も始めた。明治9(1876)年頃には写真師から退き、晩年は絵画を描いて過ごした。写真業界を担う人材を多く育てた業績も含め、「日本写真の開祖」といわれる。
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