写真家。蘭学者上野俊之丞を父に持ち、文久1(1861)年頃から写真術を研究し、横浜の下岡蓮杖とほぼ同時期に写真館を開業。長崎に滞在する外国人を顧客としたが、やがて日本人に客層を広げ、坂本龍馬、高杉晋作をはじめとする幕末の志士たちの写真を撮影。明治に入っても活動し、西南戦争の記録写真を撮り、第1回内国勧業博覧会に出品され、鳳紋褒章を受賞した。下岡蓮杖とともに日本の写真家の始祖と呼ばれる。
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