小説家、劇作家。国語学者上田万年の次女。当初は劇作家として『晩春騒夜』(1928)、『惜春』(1935)等の戯曲を書き、以後は小説に転じた。昭和28(1953)年『ひもじい月日』で才能を開花させ、旺盛な創作活動を始める。女性の情念や官能美の世界を描いた作品を多数残した。平安・江戸文学にも造詣が深く、『円地文子訳源氏物語』(1972-73)も刊行した。60(1985)年文化勲章受章。
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