地震学者。明治27（1894）年に東京帝大理科大学物理学科を卒業し、陸軍士官学校教授と東京帝大助教授を兼務する。地震予防調査会委員としても活躍し、38年には関東大震災の予言問題に関連して、大森房吉と大論争をした。大正12（1923）年の関東大震災の折、震災予防調査会幹事として調査活動の中心となった。昭和4（1929）年地震学会を設立して会長となる。現在の地震予知研究の基本方法確立に大きく貢献。帝国学士院会員。
『次の大地震は何処に起るか』 今村明恒 述 災害防止会 編 文化書院
『地震の理論と今囘及び今後の東京地震』 今村明恒 述 東京帝国大学理学部会
『地震の征服』 今村明恒 著 南郊社
