令和7年度職員採用試験合格者 合格体験記
令和7年度職員採用試験合格者(令和8年度新規採用予定者)が、自身の就職活動や今後の目標について書いたものです。今後の当館職員採用試験の受験を検討される方の参考になれば幸いです。
※記載した内容は全て、合格者個人の所感です。試験内容・試験対策等について、当館の公式の見解等を示すものではありません。
<目次(ページ内)> ※年齢及び学歴は令和8年4月1日時点(学歴については卒業・修了見込み・在籍等を含む)
【総合職試験合格者】
【一般職試験(大卒程度)合格者】
- 5. 22歳男性(専門科目:社会科学、大学)
- 6. 25歳女性(専門科目:社会科学、大学院)
- 7. 23歳女性(専門科目:社会科学、大学)
- 8. 22歳女性(専門科目:社会科学、大学)
- 9. 22歳女性(専門科目:社会科学、大学)
- 10. 24歳女性(専門科目:人文科学、大学院)
- 11. 22歳女性(専門科目:人文科学、大学)
- 12. 22歳女性(専門科目:人文科学、大学)
- 13. 28歳男性(専門科目:自然科学、大学院)
- 14. 24歳男性(専門科目:自然科学、大学院)
- 15. 24歳男性(専門科目:自然科学、大学院)
【過去の合格体験記】
【総合職試験合格者】
1. 25歳男性(専門科目:社会科学、大学院)
1.学生時代の専攻・研究について
社会学専攻です。生活史研究の手法を用い、コロナ禍を生きた大学生について研究していました。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
特に頑張ったのは、サークル運営の改革です。コロナ禍で対面活動が制限された時期に運営を引き継いだため、オンラインでも活動が円滑に進むよう、運営マニュアルの作成などに尽力しました。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
高校時代の留学先で、偶然、国立国会図書館の職員の方にお会いしたことがきっかけです。生涯学習を貫く姿勢に尊敬の念を抱き、自分もそうありたいと思うようになりました。
4.就職活動の方針
社会調査という、自分の専門がいかせる業種を選びました。その中でも特に、リサーチ・コンサルティングといった業界に絞って民間企業を併願していました。
5.当館職員採用試験の試験対策
科目を問わず、基礎力の向上を徹底しました。過去問の演習だけでは対応できない応用問題にも解答できるよう、基礎知識を身に着けることを意識したように思います。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
最終面接を担当いただいた面接官の人数が思っていたより多く、なかなか驚きました。終始朗らかな雰囲気だったのですが、多少緊張したのを覚えています。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
第一志望である調査業務だけでなく、様々な業務を経験してみたいと思っています。語学研修をはじめ、スキルアップの機会があれば逃さず活用していきたいです。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
国立国会図書館職員は、日本で唯一無二の業務を担っています。高い志を持った方々と一緒に働けることを楽しみにしています。
2. 22歳女性(専門科目:社会科学、大学)
1.学生時代の専攻・研究について
上代文学を研究しています。卒業論文では、『古事記』や『日本書紀』、『風土記』、『万葉集』といった上代文献に見られる「常世」という語・世界を取り上げ、文献が持っている世界構造について執筆する予定です。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
新しいことを学ぶことが好きなので、学業に力を入れました。専攻している文学だけではなく、少しでも興味があれば他分野の授業も積極的に履修しました。特に、まだ不得手ではありますが、スペイン語、中国語、ラテン語、ルーマニア語など様々な外国語の講義を受けたことは、自分の視野を広げる一助となったと感じています。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
上代文学研究という自らの研究活動を通して、資料や文献の知的活動の記録としての重要さを実感し、国内の出版物を後世へと継承する役割を担う国立国会図書館で、私もその活動を支える一員となりたいと思ったことがきっかけで志望しました。
4.就職活動の方針
社会教育や生涯学習に興味があり、国家公務員(文部科学省など)や国立大学法人、地方公務員を併願していました。また、民間企業では、図書館関連の事業を行っている企業も併願していました。
5.当館職員採用試験の試験対策
筆記試験は、市販の公務員試験用問題集で対策しました。第2次試験の専門記述では、国家公務員試験に合わせて法学を選択しました。法学部ではなかったため、最初は、専門記述の問題集の模範解答を読むことから徐々に論述形式に慣れていきました。その後は、一度自力で解いた後に模範解答を書き写すことを繰り返していました。面接試験の対策としては、あまり想定問答は作らず、面接シートをしっかりと練ることで、自分の思いや経験を伝えることができるようにしました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
第3次試験の面接が特に印象に残っています。第2次試験に受かると思っていなかったので、第2次試験の合格発表の日から第3次試験の面接当日まで、ずっと緊張していました。緊張のあまり、自分の名前で噛んでしまいましたが、面接が始まると、面接官の皆さんが和やかな雰囲気で話を真摯に聞いてくださり、段々と緊張がほぐれていきました。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
様々な業務に関心がありますが、現在、特に興味があるのは調査及び立法考査局での業務です。膨大な資料をもとに国会の活動を補佐するという唯一無二の職務を通じて、国民に奉仕したいと思っています。しかし、それに限らず様々な業務を経験することで、国立国会図書館の使命に貢献できるような職員になりたいと思います。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
最後まで読んでいただきありがとうございます。私の経験が少しでも皆さんの一助になれば幸いです。国立国会図書館の試験はその倍率の高さに尻込みしてしまうかもしれませんが、少しでも国立国会図書館で働きたいと思う気持ちがあるのなら気負わずに挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。皆様にとって納得のいく進路選択ができるように願っております。
3. 22歳女性(専門科目:人文科学、大学)
1.学生時代の専攻・研究について
大学では英語専攻に所属し、主に20~21世紀のアメリカ演劇を研究対象としました。物語構造やジェンダー表象、歴史的背景などに着目しながら、多角的に研究・討議を行いました。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
大学生活ではできるだけたくさんの本を手に取り、古本屋を巡って偶然の1冊に出会う時間も大切にしました。読んだ後は、小学生の頃から続けてきた読書ノートに感想や気づきを書き留め、後で見返して、自分の考え方や感じ方の移り変わりをたどるのが何より楽しく感じられました。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
父から国立国会図書館の存在を教わったことをきっかけに、その役割に興味を持つようになりました。自分自身も利用する中で、過去から現在にかけて蓄積されてきた知識や記録を、次の時代へ確かに受け渡していく仕事に強く惹かれました。
4.就職活動の方針
国立国会図書館で働きたいという思いを当初から強く持っていましたが、倍率の高さを踏まえ、民間企業の就職活動も並行して進めていました。結果的に、様々な業界や職種に触れ、視野を広げられたことが、国立国会図書館の試験を受ける上でもプラスになったと感じています。
5.当館職員採用試験の試験対策
第2次試験で選択した史学は、大学での私の専門とは異なる分野でした。そのため、まずは日本史の教材を土台に基礎知識をしっかりと身に着け、その後は学術書や大学の講義を通じて、日本史学的な考え方や視点を養っていきました。面接対策としては、実際に国立国会図書館に足を運び、様々な機能を利用したり刊行物を読んだりするなどして、役割や業務への理解を深めました。また、自分のやりたいことや強みを主張するだけでなく、求められる人物像を考え、その両者を結びつけて伝えることを意識しました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
印象に残っているのは、面接の雰囲気です。自分の言葉を丁寧に受け止めてくださり、その奥にある考え方を引き出そうとしてくださっているのを感じ、背筋が伸びるような緊張感を覚えました。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
調査、司書、一般事務などの業務を幅広く経験し、これまで学んできたことや、現場でのその都度の気づきを生かしながら、専門性を高めていきたいと考えています。日々の業務の丁寧な積み重ねが、国立国会図書館の果たす役割の一端を支えることにつながればと思います。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
国立国会図書館の採用試験は、倍率の高さに圧倒されるかもしれません。私自身、まさか自分がご縁をいただけるとは思っておらず、結果を待つ間は不安で気持ちの沈む日々が続きました。自分のやってきたことに100%満足することは、本当に難しいものだと感じます。それでも最後まで頑張り切れたのは、勉強の仕方を教えてくれたり、苦しいときに寄り添ってくれたりした周囲の存在があったからです。振り返ってみると、自分の気づかないところでも多くの人やものに支えられていたのだと感じます。皆さんも就職活動を続ける中で行き詰まりや迷いを感じることがあると思いますが、そうしたときこそ独りよがりにならずに、身近な人との関わりや日々の出来事に思いを向けつつ頑張ってください。皆さんの進路に素敵な出会いがありますよう、心から願っています。
4. 24歳男性(専門科目:自然科学、大学院)
1.学生時代の専攻・研究について
有限単純群に関する研究に取り組んでいます。特に、格子の構造と有限単純群との関連に関心を持ち、理論的な考察と数値計算を組み合わせながら研究を進めています。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
多様な分野や文化に関わる経験を重ねました。教育分野では家庭教師や塾講師として指導にあたり、相手の理解度や背景に応じた説明方法を工夫しました。接客業ではカフェやガソリンスタンドなど異なる業態で働き、それぞれの現場において求められる対応やお客様の特徴を肌で学びました。さらに、PodcastやYouTube、noteなどで発信活動を行い、言葉で伝える技術を磨くとともに、数学の発表を通じて専門的な内容をわかりやすく伝える力を培いました。これらの経験は、異なる価値観や背景を持つ人々と円滑に協力する力へとつながったと感じています。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
元々は地方公務員を目指していて、地方と都市の長年の格差に、新しい技術で挑むことに関心がありました。そんな中で国立国会図書館のことを知り、古くからある貴重な情報資源を守りつつ、新しい技術をいかして課題解決に取り組んでいることに魅力を感じました。地方問題に限らず、古いものと新しいものをつなぐというテーマは私がずっと大切にしてきた関心であり、それを存分にいかせる職場だと感じて志望しました。
4.就職活動の方針
就職活動では、公共性の高い業務に携われるかどうかを重視していました。併願先には、独立行政法人や情報・メディア分野の企業が含まれます。志望先は、自分が興味を持てる分野や業務内容かどうかを基準に選びました。
5.当館職員採用試験の試験対策
修士1年の10月頃から本格的に教養試験の勉強を始めました。地方上級レベルの参考書や過去問を毎日コツコツと周回し、特に苦手意識のあった文系科目に重点を置いて取り組みました。時事問題については専用の参考書を購入し、集中的に知識を詰め込みました。 第2次試験の専門試験については、大学院入試の際に既に十分な勉強をしていたため、新たな対策はほとんど行いませんでした。 面接対策では、まず国立国会図書館について徹底的に調べ、自分の特性と業務とのつながりを構造的に整理しました。その過程で生成AIも活用し、情報整理や表現方法の工夫に役立てました。また、即興で話す力や度胸は、趣味で行っているPodcast配信を通じて自然と養われていました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
第3次試験の面接では、受験者1人に対して面接官が多く、最初はその人数に圧倒されました。想定していたような業務内容に関する質問よりも、趣味やアルバイトの経験といった日常的なテーマについて深く掘り下げられ、普段の生活にどのような意識で取り組んでいるかを問われていると感じました。まさに人となりを見極めようとしている姿勢が印象的でした。何回か笑いが起きる場面もあり、緊張感がありつつも終始朗らかな時間で、自然体で話すことができました。就職活動全体を振り返ると、事前準備はもちろん大切ですが、その場で自分の経験や考えを整理して伝える柔軟さも同じくらい重要だと実感しました。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
古くから蓄積されてきた情報資源を、多様な利用者がより活用しやすい形で提供することに取り組みたいです。特に、メタデータの充実や関係性の可視化など、情報探索の体験を向上させる方法に関心があります。数学的な分析力や論理的な整理の力をいかして、複雑な情報をわかりやすく構造化し、国会や国民にとって価値のある知の基盤づくりに貢献したいと考えています。また、高齢者やデジタル操作に不安を持つ方々にも配慮し、誰もがアクセスしやすい情報環境づくりを目指したいです。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
教養試験では幅広い分野から出題されるため、まずは苦手分野を潰すことが先決です。専門試験対策としても、自分の専攻分野の勉強に真面目に取り組むことが一番の近道だと思います。面接では内容も大切ですが、その場で話せる度胸をつけるために、自発的かつ具体的にコミュニケーションの経験を積むことが重要です。「これだけやったんだから大丈夫」と自分に言い聞かせられる準備が、自信につながります。
【一般職試験(大卒程度)合格者】
5. 22歳男性(専門科目:社会科学、大学)
1.学生時代の専攻・研究について
法学・政治学に関心を持っており、とりわけ行政学を専攻していました。ゼミでは、地方自治体において、危機管理を担う部署がどのような変遷を経て広がり、また、国民保護と自然災害対策という異なる業務が、どのように危機管理という一つの用語にまとめられていったのかについて研究しました。卒業研究では、地方自治体の首長の属性が、副知事・副市町村長の任命に影響を与えているのかについて研究しています。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
自由時間が増えたこともあり、自分の興味に合わせて様々な場所に赴くようにしました。例えば、全国各地にいる中高生時代の友人に会いに行ったり、学会に参加したりしました。自分の住む地域以外の地域に足を運ぶことは、新たな経験もでき、日々の中の良い気分転換になったと思います。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
以前から知ってはいましたが、本格的に志望するようになったのは、先述のゼミの研究活動の一環として国立国会図書館の東京本館に連れて行ってもらった時です。そこで、国家公務員でありながら、日本の知的基盤にも貢献できるという唯一無二の役割に強い魅力を感じたことから志望しました。
4.就職活動の方針
公務員のみを志望し、民間企業の就職活動は行いませんでした。公務員のみを志望したのは、公共性の高い業務に携わりたいと考えたからです。この度は、結果として国立国会図書館から最終合格をいただきましたが、立法府の職員のほか、人事院の行う行政府の職員採用試験、国税専門官、司法府、都道府県、市、国立大学法人、団体職員など、公務員試験全般をかなり広く受験しました。
5.当館職員採用試験の試験対策
国立国会図書館のためだけに行った対策はありません。公務員試験対策の講座を受講していましたので、国立国会図書館以外の試験対策と並行して学習を進めました。国立国会図書館は、第2次試験の内容が、第1次試験と第3次試験に比べて多くなっていることが特徴だと思います。第2次試験では、英語の択一、専門試験(記述式)、総合職の方は小論文と、1日かけて全く異なる形の試験を受け続けなければならないので、長丁場な試験にも、ある程度慣れておくと良いかもしれません。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
面接の際に特に強く感じたことですが、職員の方の雰囲気が非常に和やかで、私も自然体で試験に臨むことができたことが印象に残っています。こうした雰囲気の良さも、私が国立国会図書館に就職することを決めた一つの理由になっています。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
調査及び立法考査局での業務に興味を持っています。自身も様々な知見に触れつつ、国会の立法活動に貢献できる点に強く惹かれています。国政課題に対して、調査業務を通じて貢献したいと考えています。それ以外の業務についても、積極的に携わりながら、学習を続けていきたいと思っています。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
まずは、思い切って受験してみましょう。私も、当初は国立国会図書館職員としてご縁をいただけるとは思っていませんでした。公務員試験は、民間企業の就活に比べると日程が遅く、頭では分かっていても、周りと比べて焦りを感じることがあるかもしれません。そのような時でも、自分の積み上げてきたものに自信をもって様々なことにチャレンジしてみてください。就職活動中は、心身ともに疲弊してしまうと思います。身体が一番の資本ですので、体調管理には注意してくださいね。皆さんが納得のいく結果を得られることを、心から願っています!
6. 25歳女性(専門科目:社会科学、大学院)
1.学生時代の専攻・研究について
社会学を専攻し、ジェンダー・セクシュアリティを中心に広くマイノリティの研究に関心があります。現在は修士論文に向け、性的マイノリティの方へのインタビュー調査を行っています。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
自分の調査・研究と、関連する講義やゼミへの参加に最も注力していました。他には、オーケストラのサークルと福祉系のアルバイトを数年続け、短期で図書館のアルバイトもしていました。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
幼い頃から図書館が身近な存在だったことに加え、大学での調査・研究でもお世話になったことで、全国の図書館サービスや調査・研究を支える仕事に意義を感じたからです。
4.就職活動の方針
最初は本好きという単純な理由から出版系の民間企業を検討していましたが、アカデミアへの関心と、働き方や職場の価値観・雰囲気の面から、大学法人等と国立国会図書館に絞っていきました。
5.当館職員採用試験の試験対策
予備校のテキストで基本を固め、教養試験は他試験種の模試や過去問、第2次試験の専門試験は国立国会図書館ホームページで公開されている過去問を活用し傾向分析とアウトプットを行いました。面接は、他団体等での面接の経験がいきました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
第2次試験の専門試験は大学での学びに関わる出題が多く、ご縁を感じました。面接では、自分の研究や考えについて深く聞いていただけたことが嬉しかったです。気負わず臨めたことが結果につながったと思います。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
現在は、大学での調査・研究の経験が活かせそうな調査及び立法考査局の業務に関心があります。ただ、まずは幅広い業務を知った上で、自分に何ができるかを考えていきたいです。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
競争に勝とうとするよりも、自分の能力や考えを正直に伝え、それに魅力を感じてくれる企業・機関に出会おうとする姿勢が大切だと思います。皆様が納得のいく選択をできるよう願っております。
7. 23歳女性(専門科目:社会科学、大学)
1.学生時代の専攻・研究について
大学では、社会学を専攻しています。コミュニケーションに興味があり、その中でもあやふやなコミュニケーションについて研究を進めています。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
学生時代は、大学祭の実行委員会に所属していました。様々な人と協力して物事を進めることができた良い経験だったと思っています。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
国立国会図書館が日本で唯一の国立の図書館である事を知り興味を持ちました。また、本が好きだったというのも理由の一つであったと思います。
4.就職活動の方針
国家公務員や地元の市役所を併願していました。
5.当館職員採用試験の試験対策
公務員講座を受講していたので、公務員試験の勉強で対策をしました。第2次試験は、公務員試験との兼ね合いで法学を選択しました。記述試験は初めてだったので、どのように対策すればよいか迷いましたが、国立国会図書館ホームページに載っている過去問を使って実際に書いてみることで、記述の仕方などに慣れることができたと思います。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
2次面接が印象に残っています。とても緊張していたのですが、面接官の方々が優しく話を聞いてくださり、とても和やかな雰囲気で面接を受けることができました。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
調査業務や国際子ども図書館での業務に興味があります。様々なことに関心を持ちながら学び続けていきたいと考えています。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
なかなか終わりの見えない就職活動に不安になることも多いと思いますが、周りと比べすぎることなく自分ができることを続けていくことが大切だと思います。倍率については考えても仕方のないことなので、受験したいという気持ちが少しでもあるならば気にせずチャレンジしてみると良いのではないかと思います。
8. 22歳女性(専門科目:社会科学、大学)
1.学生時代の専攻・研究について
理工学部に在籍し、人間工学を専攻しています。卒業論文では、遊園地の安全性を向上させる方策について執筆する予定です。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
国内の様々な場所に旅行したことが思い出です。時間に融通の利く長期休暇は、1週間に1回のペースで旅行に出かけていました。その土地ならではの文化を直に体験することができて見識が広がったうえ、気の置けない友人との楽しい思い出となりました。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
幼い頃から読書が好きだったため、本に携わる仕事に魅力を感じました。それに加えて、国立国会図書館にしか取り組めないような独自性の高い業務内容に惹かれ、志望しました。
4.就職活動の方針
社会全体に目を配る公共性の高い仕事に従事したいと考えていたため、民間企業は併願せず、地方公務員や国家公務員を4種類ほど併願していました。
5.当館職員採用試験の試験対策
第1次試験で課される教養試験は、国家公務員一般職用の問題集を使って対策していました。第2次試験の専門試験は法学を選択し、テキストを用いて知識を深めるとともに論点を過不足なくまとめられるよう記述の練習を行いました。英語は単語帳で語彙を強化しつつ、試験1週間ほど前から英文読解等の問題集を演習していました。勉強の進捗状況にあまりゆとりがなかった私は試験本番で時間配分を考えることになってしまいましたが、余裕があれば国立国会図書館の過去問を解いて問題形式に慣れておくと安心できると思います。面接対策としては、想定問答のブラッシュアップと在籍していた予備校による模擬面接を繰り返し行いました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
総じて国立国会図書館の方々の対応が丁寧で、試験が進むとともにここで働きたいという気持ちが強くなっていきました。特に印象的だった出来事が第2次試験のオンライン面接前に行われる通信環境の確認です。接続が悪かったのかパソコンが全くつながらなかったため大変焦っていたところ、国立国会図書館の方からお電話をいただき、対応していただきました。「一受験生のためにこんな手厚い配慮をしてくれるんだ!」と感動し、国立国会図書館で働きたいと強く思ったきっかけになりました。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
国立国会図書館の所掌事務は幅広いですが、その中でも特に国際子ども図書館での業務に興味があります。障がいや国籍などの社会的背景がバリアとならないよう、すべての子どもが読書に親しむことのできる環境を整備していきたいです。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
受験当初は採用人数の少なさや倍率の高さに尻込みしていましたが,「ここで働けたら楽しそうだな」と思い切って受験した結果、ご縁をいただくことができました。理由が何であれ挑戦してみたら良い方向に進む可能性はあると思うので、少しでも興味があったら受験してみてください!
9. 22歳女性(専門科目:社会科学、大学)
1.学生時代の専攻・研究について
主に生涯学習や社会教育について学んでいました。様々な授業をとることができる学部だったので、心理学やスポーツ科学などについても少し学びました。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
韓国とインドでのスタディツアーに参加したことが思い出です。どちらも期間は1週間程度と短かったですが、様々な人との出会いや新しい発見があり、視野が広がるきっかけにもなりました。また、進路やこの先の人生を考える上でも支えになりました。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
幼い頃から、本が好きで本に関わる仕事がしたいと漠然と考えていました。公益性を重視していたため、公務員を中心として就職活動を進めるうちに、国立国会図書館の仕事を知り、唯一無二の業務内容と広く社会に貢献できる点に魅力を感じて志望しました。
4.就職活動の方針
国家公務員、地方公務員を併願しました。公益性があることや幅広い仕事ができるかどうかを考慮して就職活動を行っていました。
5.当館職員採用試験の試験対策
第1次試験に関しては特別な対策はしませんでしたが、併願していた地方公務員の教養試験対策が役に立ちました。第2次試験の専門科目は、社会学を選択しました。社会学の用語図鑑を読み込み、自分で単語を見て説明を書くという練習を何回も行いました。英語の試験は、特別な対策はしませんでしたが、英単語をしっかりと勉強しておけばよかったなと思います。面接に関しては、大学のキャリアセンターで練習を積みました。面接シートの内容をしっかりと整理して筋道立てて話せるようにしておくこと、話す練習をたくさんして慣れておくことが重要だと感じました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
アルバイトなどを除けば初めての面接だったのでとても緊張していました。オンラインでの面接では、あまり待機時間がなく慌てたことを覚えています。どちらの面接も終始和やかな雰囲気で進めてくださったことが印象に残っています。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
将来につながる業務として、資料の収集や保存の業務に最も関心がありますが、国立国会図書館の多様な業務を通じて、社会に幅広く貢献したいと考えています。どのような業務に携わるとしても、周囲の人々と協力しながら、より良い未来に貢献できるよう頑張りたいです。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
就職活動中は、不安を抱えることも多々ありましたし、実際には対策が間に合わないところもあり、手応えがないまま試験を受けていました。受験をためらう人もいるかもしれませんが、あまり気負わずに、興味があるならとりあえず受けてみることをおすすめします。この合格体験記を読んでくださっている方々の進路が良いものになるように願っています。
10. 24歳女性(専門科目:人文科学、大学院)
1.学生時代の専攻・研究について
古代ギリシャ・ローマの文学作品を主に扱う、西洋古典学を専攻しています。学部から引き続き、大学院でもウェルギリウスの『牧歌』について研究を行っています。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
人と話すことへの苦手意識を改善しようと始めたフレグランス雑貨店でのアルバイトを、長らく続けていました。ワンオペレーション勤務が続くなど、大変なこともありましたが、国立国会図書館の面接試験の際には、接客を通して培った対話力に大いに助けられたと感じます。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
友人が国立国会図書館に就職したことをきっかけに、採用試験を知りました。西洋古典の研究を通じて資料の保存と継承の重要性を実感しており、国立国会図書館の業務に携わりたいと考えるようになりました。また、情報を万人に届けようとする姿勢に深い共感を覚えたことも、理由の一つです。
4.就職活動の方針
文化的かつ多くの人々につながる仕事、という観点から、国家一般職と国立大学職員を併願しました。また、僅かながら民間企業の選考も受けていました。
5.当館職員採用試験の試験対策
数学に苦手意識があったので、教養試験については年明けから数的処理の対策をひととおり行い、その後は専門試験対策に切り替えました。専門試験は、個人的に対策しやすいと感じた日本史を選択し、関連する教材を用いて覚え直しました。また、『国立国会図書館月報』にはできるだけ目を通すようにしていました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
2回の面接試験が、どちらも大変楽しかったことを覚えています。もちろん緊張していましたし、即答できる質問ばかりでもありませんでしたが、面接シートの内容や私の返答を真摯に受け止めてくださっていると感じ、安心して対話に集中することができました。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
現在は、とりわけ収集書誌部での業務に関心があります。職員として、人々の円滑な情報利用に貢献し、全ての人にとって情報がより身近なものとなるよう努めたいと考えています。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
気忙しく休まらない日々でしたが、数年ぶりに勉強してみると苦手だった数学が案外解けたり、『国立国会図書館月報』の記事に面白いものを見つけたりと、何かと楽しいこともありました。面白がる、ということが、私にとっては大切だったように思います。皆様の就職活動が、辛いばかりでなく、どこか面白いものでありますように、そして素敵な未来につながりますように、お祈りしております。
11. 22歳女性(専門科目:人文科学、大学)
1.学生時代の専攻・研究について
大学図書館のソーシャルメディアの利用状況と運用ポリシーについて研究しています。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
サークル活動で新入生歓迎活動に取り組んだり、趣味の旅行のために必死でアルバイトをしたりと、様々なやりたいことに取り組んだ学生時代でした。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
まさか受かるとは思っていなかったので、第1次試験は他の公務員試験等の教養試験の練習のつもりで受験しました。しかし、第2次、第3次試験と段階が進んでいくにつれて国立国会図書館のことをより詳しく調べる中で、図書館の中で最も広い範囲の人々にサービスを提供できることや、あらゆる資料を保存して未来につなげていることなどに惹かれ、国立国会図書館を志望するようになりました。
4.就職活動の方針
図書館に関わる仕事がしたかったので、司書の募集があった県や大学法人、図書館に関する業務がある民間企業を併願していました。
5.当館職員採用試験の試験対策
第1次試験の教養試験については、2年生の秋から学部内の公務員講座に参加し、模擬試験やテキストで勉強していました。第2次試験の専門試験では大学で専攻していた図書館情報学を選択したため、関連する教材で用語の復習をして試験に備えました。面接対策については、キャリアセンターで模擬面接を受けたり、友人に相談に乗ってもらったりして自分が言いたいことや思っていることを明確に話せるよう努めました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
第2次試験の面接試験での面接官の方々がにこやかで、話しやすかったことです。第3次試験では面接官の人数が増え、緊張感もありましたが、真剣に話を聞いてくださり、やはり話しやすく感じられました。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
収集書誌部や利用者サービス部での業務に特に興味がありますが、様々な業務を経験したいと考えています。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
試験日が早いこと、倍率が高いことなどから受験を迷われる方もいると思います。しかし、受験してみなければ受かるものも受からないので、少しでも興味がある方はぜひ受験してみてください。国立国会図書館の採用試験が始まる頃には就職活動を終えている人も現れはじめ、焦ることもあると思いますが、就職活動のペースは人それぞれです。あまり思い悩みすぎないように、周りの人に相談したり、たまに息抜きしたりしながら、マイペースに進めてください!
12. 22歳女性(専門科目:人文科学、大学)
1.学生時代の専攻・研究について
英文学を専攻し、19世紀頃のイギリス小説を扱うゼミに所属しています。卒業論文では、チャールズ・ディケンズの『オリヴァー・ツウィスト』について執筆する予定です。また、学部学科の学習と並行して司書課程も履修しています。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
大学3年時に、1学期間イギリスへ交換留学に行ったことが思い出深いです。留学実現のために、大学での勉強だけでなく、英語学習にも注力しました。人生初の海外だったため渡航前は不安もありましたが、互いを気にかけ、進んで手を差し伸べてくれる現地の方々の温かさに安心感を覚えた記憶があります。また、現地でしかできない経験を積極的に求める心がけによって、行動力も培われたと思います。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
幼少期から読書が好きだったこともあり、本に関わる仕事には漠然とした興味がありました。その中で国立国会図書館の学内業務説明会に参加し、その業務の幅広さ、特に語学力が活かせる業務もあることに心惹かれたため、就職先として意識するようになりました。また、資料の収集や提供を通じて人々の諸活動に資すること、資料という文化的資産を保存することといった、公益性の高い役割を担っていることも魅力的に感じ、志望しました。
4.就職活動の方針
利潤を追求するよりも社会貢献に比重のある組織であること、多様な業務があり、幅広い人々を対象にしていること、自身の興味関心や学び、経験といったこれまでの蓄積に立脚した仕事が出来ること、の3点を主な就職活動の軸にしていました。そのため、公務員やそれに準ずる職業の併願を考え、国立大学の事務職員や国家一般職、市役所も受験しました。
5.当館職員採用試験の試験対策
第1次試験の教養試験は、5月の中旬頃から受講し始めた公務員講座で対策しました。第2次試験の専門試験(図書館情報学)の対策としては、市販の図書館職員採用試験対策問題集を解きました。また、大学の司書課程で取り組んだテキストや講義ノート、期末レポートを読み返したり、理解の浅い語句を用語事典で調べたりもしていました。英語試験は、以前から留学を見据えて勉強してきていたため、過去問の出典にある英文を読む以外は特に対策しませんでした。面接試験については、まずはベースとなる面接シートを丁寧に作成し、公務員講座や大学のキャリアセンターを活用して、本番を想定した練習を重ねました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
面接の際、面接官の方々が私の言葉に真摯に耳を傾けてくださっていたのが印象的でした。本命かつ初めての就職面接だったため、ガチガチに緊張するだろうと思っていましたが、そのおかげで肩の力が抜け、自身のありのままを伝えきることに集中できました。面接の体感時間もあっという間で、「このような方々と一緒に働くことができたらどんなに良いだろう」と、入館への思いが一層膨らんだことを覚えています。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
諸外国の法制度や国内外の図書館の動向調査、国内外の出版物の収集、海外図書館との交流といった、国際性の高い業務に特に強い関心を持っています。しかし、業務の幅が広く、国立国会図書館が全体として担う役割の実現に向けて多角的に携わることができる点も大きな魅力だと考えています。そのため、将来的には様々な業務を経験し、広い視野を持った職員になりたいと思います。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
私自身、大学3年の9月~12月という就職活動が本格化する時期に留学で試験対策がほとんど出来ず、試験倍率が高いことも知っていたため、「本当に間に合うのだろうか」「この状況から受験するなんて無謀だろうか」と思ったこともありました。しかし、国立国会図書館への憧れは到底拭えるものではなく、とにかくやれるだけのことをしようと決めました。そうした思いは、自身の就職活動を最後まで支える原動力になっていたと思います。だからこそ、興味や熱意をお持ちのようなら、是非思い切って受験してみてほしいです。皆さんの就職活動がご自身にとって納得のいくものになるよう、心から応援しております。
13. 28歳男性(専門科目:自然科学、大学院)
1.学生時代の専攻・研究について
学生時代の専攻は食品衛生化学でした。食中毒細菌やウィルスの遺伝子について研究しました。また卒業後は食品企業に入社し、3年目まで食品工場で生産管理の仕事をしていました。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
学生時代は馬術部に所属していました。4年生の秋まで部活を行い主将も務めました。また4年生の時に研究室に入り、大学院に進みました。研究室ではファージの遺伝子を編集し、より強く食中毒細菌を制御する研究を行いました。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
学生時代から国立国会図書館で働くことに興味はありましたが、当時は一般企業の就活と卒業研究に追われ、試験勉強が無理だと諦めていました。就職してから自分の今後を見つめ直したときに、やはり国立国会図書館で働きたいと思い、今年度試験を受けました。
4.就職活動の方針
学生時代の就職活動では、本が好きであることと専攻が食品衛生だったことから、出版業界と食品企業を中心に行っていました。出版業界には縁が無く、前職の食品企業に入社しました。
5.当館職員採用試験の試験対策
第1次試験は一般的な公務員試験の対策テキスト1冊と国家総合職の過去問集で対策しました。第2次試験の専門試験は公開されている過去問から出題傾向を分析し、大学時代の教科書等の関連教材で復習を行いました。英語試験対策は英語の経済誌のバックナンバーを読みました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
第2次試験の専門試験(生物で受験)で、過去問を分析して出題されると予想し時間をかけて対策した分野が出なかったことと、逆に出ると思っていなかった、学生時代に研究で使っていた技術に関する問題が出たことです。試験中に焦ったり喜んだりと忙しかったです。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
日本最大の図書館の職員として資料の保存、提供に携わることが非常に楽しみです。自分も学び続け、誰かの学びの手助けをできるように頑張りたいです。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
もし少しでも興味があるのならとりあえず受験してみるべきかと思います。私自身正直本当に合格できたことが信じられませんでした。もちろん努力は必要ですが、不思議な縁で合格できたように感じます。興味があればぜひ受験してみてください。
14. 24歳男性(専門科目:自然科学、大学院)
1.学生時代の専攻・研究について
学部時代には機械学習による工業製品生産プロセスの最適化の研究をし、修士時代には脳波と言語処理の関係の研究をしていました。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
高校時代から競技プログラミングに取り組んできました。学業関係では、文系科目の講義の課題のために、図書館で民俗・歴史資料を読み漁ったのがいい思い出です。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
大学の図書館に頻繁に通い、好奇心に従って様々な本をあさるうちに、図書館という施設そのものとそこで働く人々に対して関心を抱くようになりました。その後、国立国会図書館の存在を知り、国会の補佐機関かつ法定納本図書館としての役割に魅力を感じ、志望するに至りました。デジタルシフトを精力的に推進する国立国会図書館でなら、情報工学の専門性も生かせるだろうという目算もありました。
4.就職活動の方針
国家公務員総合職・一般職を併願していましたが、いずれも途中で辞退し、国立国会図書館に絞りました。非常に挑戦的な選択をしたと思います。
5.当館職員採用試験の試験対策
第2次試験の専門試験(情報工学)の対策に注力しました。公開されている過去問はもちろんのこと、基本情報技術者試験やITパスポートの参考書なども活用して対策を行いました。面接の対策では、自身がこれまで取り組んできたことや自身の強みが業務にどのように生かせるか、という点を重視して準備しました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
第2次試験の小論文課題のテーマが、まさしく私が普段から考えていることについてだったので、ほとんど迷うことなく持論を展開できたのが印象深いです。また、第2次試験及び第3次試験の面接では、面接官の方々が物腰柔らかく接してくださったことで、リラックスして臨むことができました。受験者が最大限の実力を発揮できるような環境を整えていただいているのを強く実感したことを憶えています。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
司書業務、調査業務、一般事務など、様々な業務を広く経験したいと思っていますが、特に調査業務に関心があります。また、NDLサーチやデジタルコレクションといった電子情報サービスの運営・改善にも携わりたいと考えています。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
国立国会図書館の採用試験の倍率は高めであり、私自身、そこまで合格する自信があって志望したわけではありません。そんな私でも、ご縁があって採用していただくことができたので、少しでも国立国会図書館に関心を抱いている方はぜひ受験してほしいと思います。皆様が満足できる就職先を見つけられることを心より願っております。
15. 24歳男性(専門科目:自然科学、大学院)
1.学生時代の専攻・研究について
学生時代の専攻は機械学習です。学部時代には説明性の高い画像認識モデルの軽量化手法に関する研究を行いました。現在は大学院でより厳密な物体状態認識の研究をしています。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
学生時代で頑張ったことは研究です。特に自分が主導した研究が国際会議で採択された際には大きなやりがいを感じました。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
研究の過程でモデルの学習データとして国立国会図書館にある資料を使えないか、という話になったことがきっかけです。そこで国立国会図書館に蓄えられた情報の利用について考えたいと思いました。
4.就職活動の方針
人の助けになれること、情報系の知識を活かせることを重視していました。業界・業種は特に縛っておらず、今後何十年と続けてもよいと思えるかを常に意識して就職活動にあたりました。
5.当館職員採用試験の試験対策
第1次試験の教養試験や第2次試験の筆記試験は正直あまり対策していませんでしたが、大学の講義や大学院入試対策の内容が役に立ちました。面接試験は就職活動を通して自分自身を明確化できたことが一番の対策になりました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
面接試験において、元々堅い職場のイメージがあったのですが、想像よりも温和かつ親身に話を聞いていただいたことが印象に残っています。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
友人からは「国立国会図書館って何?」と訊かれることが多いので、蓄積された情報を用いて、国立国会図書館が信用できる情報ソースとして多くの方に知られるほどサービスを充実させたいです。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
採用試験の倍率を見ると躊躇してしまうかもしれませんが、基本的に受けて損はないと思いますし、受けずに後悔するのが一番もったいないので、意欲に任せて申し込んでしまうのも手だと思います!

