コラム
インキュナブラを作ってみよう


このコーナーでは、インキュナブラの一冊を実際に作ることができるようにしました。

ドイツのインキュナブラの一つであるアリストテレスの「問題集」の画像を印刷して、ペーパークラフトとして実際に作ってみることで、折丁や判型などについてより理解していただくことができます。

下のアニメーションの指示通りに作成すれば完成します。また、各ページの折り方に関しては、下の「印刷した紙の折り方」の図を参考にしてください。折丁が正しくできているかどうかは、折丁記号をみることでわかりますが、アリストテレスの「問題集」をご覧頂いてもページの並び順を確認することができます。

この「問題集」は、12ページを一つの単位 (ternionと呼ばれます) として、これを6つ重ねて作られています。このternionは、全紙を2回折ってできる4折 (4葉、8ページ) と、全紙の半分の大きさの半紙を1回折ってできる2折 (2葉、4ページ) を組み合わせて作ります。これを6回繰り返して順に重ねていけば、一冊のインキュナブラが完成します。

下のPDFをダウンロードして作成してみてください。

PDFファイル 分割ダウンロード
 表紙 (ヴェラム,子牛革,モロッコ革,豚革) ,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12
  • すべて同じ大きさの紙に印刷し、余白(マージン)を切り取ってから作成してください。
  • 4種類の革による表紙を用意しました。好きな表紙をご利用ください。

※ インキュナブラの全紙は、本来、一枚の紙の表・裏に印刷されています。しかし、一般のプリンターでは両面印刷が困難なため、ここでは、表・裏を紙の片面に印刷し、半分に折りたたんで裏面 (印刷されていない面) を糊付けすることで両面に印刷された全紙または半紙を作成します。なお、インキュナブラの半紙は、全紙を半分に切ることで作成されていました。

印刷した紙の折り方

電子展示会

「インキュナブラ -西洋印刷術の黎明-」は国立国会図書館の電子展示会です。 電子展示会の各コンテンツでは、国立国会図書館所蔵の様々なユニークな資料について、わかりやすい解説を加え紹介しています。

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