国立国会図書館職員 先輩からのメッセージ
収集書誌部国内資料課 伊東 祐介
- 平成16年7月 入館(Ⅱ種)、収集部外国資料課
- 平成19年7月 資料提供部雑誌課(平成23年7月~ 副主査)
(平成23年10月 利用者サービス部図書館資料整備課に組織再編) - 平成24年1月 利用者サービス部サービス運営課(副主査)
- 平成25年7月 出向(参議院事務局)
- 平成26年1月 利用者サービス部サービス企画課(副主査)
- 平成28年4月 収集書誌部国内資料課(平成28年4月~ 副主査、平成29年4月~ 係長)
- ※令和元年8月~元年10月 育児休業
はじめに
大学での専攻は法学でした。就職氷河期であったこともあり、安定して働ける環境を重視して公務員を志望しました。他機関の業務にも興味がありましたが、やはり本に関わる仕事がしたかったことと、採用試験を通じて接した職員の方の印象がよかったため当館に入館しました。
現在担当している業務
国の機関や地方自治体等が発行した資料の収集
担当業務のやりがい・魅力
現在は、納本制度に基づき、主に国の機関や地方自治体等が発行した資料の収集業務を行っています。
納本制度とは、国内で発行されたすべての出版物(図書、雑誌・新聞のほか、地図、楽譜、レコード、CD、DVD、ゲームソフト等)を、国立国会図書館に納入することを発行者等に義務づける制度のことで、 国立国会図書館法に定められています。
普段書店では目にすることのない様々な資料を扱うことができるほか、中央官庁に設置されている支部図書館を回って資料を収集することもあり、「資料収集」の実際を経験できる魅力ある業務です。
また、現在係には係員5名と非常勤職員3名が配属されています。係長という立場で全体に目配りしつつ、業務の分配などを考える必要があり、係内や関係部署の方々にサポートしてもらうこともしばしばあります。時に悩むこともありますが、周りに感謝しながら、何かをやり遂げたときの達成感もまた大きなもので、業務の魅力と言えると思います。
仕事と私生活の両立
現在子どもが二人おり、二人目出産の際は、係長という立場ではありましたが、3か月の育児休業を取得させてもらえました。
休業中だけでなく、復帰後も、課内の方々をはじめ、様々な方から理解とサポートがあり、ありがたく感じるとともに、仕事に対する意欲も増しました。
子育てや介護など、私生活と両立した働き方ができることも当館の特徴の一つかと思います。
当館職員を目指す方へ
当館には、多様な業務があります。特に若いうちはいろいろな部署を回ることになり、異動先で、それまでとはまったく異なる業務経験を積むこともしばしばあります。様々なキャリアや専攻の方がいらっしゃいますが、それぞれに活躍の場があり、その多様性も職場の魅力と言えるのではないかと思います。実際、様々な人に触れて新しい気づきを得られることもしばしばです。まだ見ぬ皆様と一緒に仕事ができることを楽しみにしています。