ホーム > 採用情報 > 先輩からのメッセージ > 電子情報部電子情報企画課 福林 靖博(平成14年度入館)(令和2年度職員採用説明会(令和3年3月開催))

国立国会図書館職員 先輩からのメッセージ

電子情報部電子情報企画課  福林 靖博

  • 【主な経歴】
  • 平成14年4月 入館(Ⅰ種)、資料提供部図書課
  • 平成21年4月 総務部情報システム課(係長)
  • 平成23年10月 電子情報部電子情報サービス課(係長)
  • 平成24年4月 総務部会計課(平成24年4月~ 副主査、平成25年4月~ 係長、平成25年7月~ 主査兼係長)
  • 平成27年4月 調査及び立法考査局調査企画課(平成27年4月~ 主査兼係長、平成27年7月~ 課長補佐兼係長)
  • 平成30年4月 電子情報部電子情報企画課(課長補佐)

はじめに

学生時代、まさか自分が公務員に、しかも図書館員になるとは思いもしませんでしたが、縁あって働いてみると案外面白いもので、早や19年になります。今回、改めて自分のキャリアを振り返ってみて、歴史学を学ぶ中で得られた俯瞰的な視野、サッカーで鍛えられた体力、バックパッカーとして旅する中で磨かれたコミュニケーション力など、就職前に培ったものも活かしながら仕事をしていることに気づかされました。私のささやかな経験が、多少なりとも国立国会図書館で働くことに興味をお持ちの方々の参考になれば幸いです。

これまでの担当業務

これまでの担当業務のうち、平成21年以降に携わったものを簡単にご紹介します(平成21年までのものは過去に執筆したメッセージをご覧ください。)。

総務部情報システム課(電子情報部電子情報サービス課)では、図書館業務の基幹となる情報システム群の全面リニューアルを担当しました。各業務部門と各システム構築事業者(事業者によってはメンバーの国籍も多彩!)との間の橋渡しを行いながらプロジェクトを推進しました。

総務部会計課では、館全体の予算編成を担当しました。関西館書庫棟建築に向けての財務省との予算折衝が、特に印象に残っています。

調査及び立法考査局調査企画課では、ベトナムや欧州、韓国等の海外の議会調査部門との協力事業や、海外の研究者を招へいして行う国際政策セミナーの運営(例えば平成28年に開催した「家族のダイバーシティ―ヨーロッパの経験から考える―」)、国会向けポータルサイトのリニューアルなどを担当しました。

現在担当している業務

各種情報システムや電子図書館サービス等、当館のデジタル関連事業全体の総括(予算や各種計画の取りまとめなど)をはじめ、資料デジタル化事業の全体調整及び国会・関係団体を含めた渉外全般やデジタル関連事業の中期計画に当たる第五期科学技術情報整備基本計画の策定を担当するほか、EAST ASIA DIGITAL LIBRARYジャパンサーチなど様々なプロジェクトにも携わっています。最近は特に、令和2年度補正予算(第3号)で措置された資料デジタル化等の事業推進、第204回国会で審議中の著作権法改正への対応や情報システムインフラの次期計画の取りまとめなどに取り組んでいます。

担当業務のやりがい・魅力

私の担当業務は、国立国会図書館のこれからの方向性に大きく関わる事業計画の立案やそれらを実行するための予算の確保と執行、ステークホルダーとの調整、そしてプロジェクトの推進まで目配りする範囲が広く、また状況の変化が激しい分野でもあります。そのため、求められる能力・知識は一筋縄ではいきません。私も日々勉強の毎日ですが、これまで培ってきた業務遂行のスキルと館内外の人的ネットワークを最大限駆使しながら、同僚をはじめ様々な関係者の方々と一緒に楽しく仕事をしています。

当館職員を目指す方へ

私が策定に携わった第五期科学技術情報整備基本計画では、「人」だけでなくAI等の「機械」も読者として想定したうえで、オープンで信頼され、そしてレジリエンス(しなやかさ)を備えた知識基盤の構築に取り組んでいくことが謳われています。予算、技術、法制度、慣習、人材…とクリアすべき課題は多く、そして道は遠いですが、多様なバックグラウンドを持った皆さんと一緒に粘り強く挑戦していきたいと思っています。