ホーム > 採用情報 > 先輩からのメッセージ > 国際子ども図書館資料情報課 中島 美奈(平成21年度入館)(令和2年度職員採用説明会(令和3年3月開催))

国立国会図書館職員 先輩からのメッセージ

国際子ども図書館資料情報課  中島 美奈

  • 【主な経歴】
  • 平成21年4月 入館(Ⅱ種)、関西館電子図書館課
  • 平成23年10月 関西館文献提供課
  • 平成27年4月 出向(京都府立図書館)
  • 平成29年4月 利用者サービス部サービス運営課(副主査)
  • 令和2年4月 国際子ども図書館資料情報課(副主査)

はじめに

学生時代は心理学を専攻していました。行動分析学を学んでいて、卒業論文では高校生の読書行動を増やす方法について研究しました。
もともと公務員志望だったのと、本が好きで図書館で働きたいという思いがあったので、国立国会図書館を受験しました。

現在担当している業務

主に国際子ども図書館で開催している展示会の企画運営を担当しています。年によって変わりますが、当館所蔵資料を用いた企画展が年に1~2回、他機関の資料を借用して行う巡回展や共催展示が年に2回程度あります。企画展は会期の約1年前から展示班を立ち上げて構成を考え、説明聴取会を開催しその分野の有識者から講義を受けて知識を深めたり、助言をいただいたりしながら準備を進めていきます。

担当業務のやりがい・魅力

もともと児童書が好きなので、入館当時から国際子ども図書館での勤務を希望していました。展示会開催に向けてそのテーマについて調査していると、知らない本がたくさんあり、いつも新鮮な驚きがもたらされます。展示会の準備をする過程で、展示の特徴を来場者にわかりやすく伝えるにはどういう紹介文が良いか考えたり、通りすがりの人でも興味を持ってもらえるようなポスターのデザインを考えたり、試行錯誤しています。完璧な正解というものはないので悩みますが、展示会に来た人が子どもの頃読んだなつかしい本と再会したり、読んでみたいと思うような魅力的な本と出会ったり、人と本の出逢いの縁をつなぐことができたらいいと思います。

京都府立図書館への出向

関西館に勤務していたとき、人事交流の一環として平成27年から2年間京都府立図書館へ出向しました。利用者対応、展示業務、イベントの運営、連絡協力車に乗って京都府内の図書館を回るなど、公共図書館ならではの経験をしました。様々な業務をしたことも良い経験になりましたが、一緒に働いた職員の方々とは今も連絡をとりあっていて、人との出会いも大きな財産になりました。

当館では様々な研修制度や人事交流によって研鑽を積み、業務にいかすことができます。学びたいという気持ちがある人にはとても良い環境だと思います。

当館職員を目指す方へ

当館は幅広い業務を行うとともに、専門性の高い業務を行うこともある職場です。学生時代の専攻をいかせることもありますし、まったく初めての業務内容を経験しているうちに新たな適性が芽生える可能性もあります。博識で多趣味な職員も多いので、先輩後輩問わず刺激を受けることがあると思います。好奇心旺盛で、いろいろなことに興味を持てる人、知識や人と出会い続けたい人、国立国会図書館で一緒に働きましょう。