ホーム > 採用情報 > 先輩からのメッセージ > 収集書誌部収集・書誌調整課 石澤 文(平成16年度入館)(令和3年度職員採用説明会(令和4年3月開催))

国立国会図書館職員 先輩からのメッセージ

収集書誌部収集・書誌調整課 石澤 文

主な経歴

  • 平成16年4月 入館(II種)、総務部人事課
  • 平成18年4月 主題情報部人文課
  • 平成21年6月 総務部企画課
  • 平成23年4月 収集書誌部逐次刊行物・特別資料課(平成23年7月~副主査、平成24年10月~係長、平成29年7月~主査兼係長)
  • 平成30年4月 収集書誌部収集・書誌調整課(平成30年4月~主査、平成30年10月~主査兼係長)

はじめに

大学時代は日本文学を専攻していました。大学の授業でレファレンスサービスについて学び、図書館が利用者の方々の課題解決につながるさまざまなサービスを提供していることを知り、私もそのようなサービスに携わりたいと考えるようになりました。

現在担当している業務

現在、所属している収集・書誌調整課書誌調整係は、書誌データの作成・提供に係るルールや基準の維持・管理を担当しています。書誌データは、資料の同定・識別に必要な情報を記録したもので、利用者が図書館の蔵書の中から求める資料にたどりつくために欠かせないデータです。

書誌データを作成している部署からの相談に応じ、必要に応じてルールや基準を更新し、書誌データを利用する方々のために「書誌データの作成および提供」のページを通じて公開しています。

また、書誌データのあるべき姿について研究者や公共・大学図書館等の関係機関と意見交換を行うための書誌調整連絡会議を開催するのも、重要な業務の一つです。

担当業務のやりがい・魅力

書誌調整係では、個々の書誌データ自体は作成していません。しかし、書誌データを作成する部署や関係機関と連携・協力しながら、どうしたら書誌データがより便利になるかについて常に考えています。当館が作成している書誌データは、国内外に広く提供されており、質の揃った豊富な書誌データをできるだけ迅速に提供する必要があります。

利用者の方からは見えにくい裏方の仕事ですが、実は資料と利用者を結びつけるサービスを支えています。

翻訳協力員(韓国語)

私は、配属部署の業務以外にも、韓国語の翻訳協力員をしています。当館では、主に総務部支部図書館・協力課が図書館関係機関や国際機関との連絡・協力を担当していますが、翻訳協力員とは、支部図書館・協力課の依頼を受けて外国の機関からの通信文書等の翻訳を行う職員です。韓国語以外にも中国語やドイツ語、フランス語、アラビア語などの翻訳協力員がいます。

当館は、中国と韓国の国立図書館等と業務交流を行っており、中国語、韓国語の翻訳協力員は、業務交流の発表資料の翻訳や通訳などのお手伝いをします。私も韓国国立中央図書館との業務交流で懇親会での通訳などを経験しました。つたない韓国語で、業務交流でいらした韓国の国立中央図書館の方には申し訳なかったのですが、優しく接していただき感激したのをよく覚えています。

また、業務交流の前には、語学研修を受ける機会を得ました。私が韓国語を勉強するようになったのは入館してからですが、これまで学習を続けられたのは語学研修があったからだと思います。

当館職員を目指す方へ

国立国会図書館には、きっと皆さんが想像しているよりも幅広い業務があります。直接、来館する利用者などへのサービスだけでなく、国内の図書館や海外に向けたサービスもあり、海外の図書館との業務交流や国際会議への出席といった機会もあります。

さまざまなことに関心を持ち、意欲をもって学ぶ方に、ぜひその能力を当館で発揮していただけたらと思います。