ホーム > 採用情報 > 先輩からのメッセージ > 関西館図書館協力課 本田 麻衣子(平成15年度入館)(令和3年度職員採用説明会(令和4年3月開催))

国立国会図書館職員 先輩からのメッセージ

関西館図書館協力課 本田 麻衣子

主な経歴

  • 平成15年4月 入館(II種)、書誌部国内図書課
  • 平成16年4月 関西館資料部収集整理課
  • 平成18年10月 支部東洋文庫
  • 平成20年4月 収集書誌部収集・書誌調整課
  • 平成22年4月 調査及び立法考査局社会労働課(平成22年7月~副主査)
  • 平成26年4月 関西館文献提供課(平成26年4月~副主査、平成26年10月~係長、平成27年3月~副主査、平成29年7月~主査)
  • 令和2年4月 関西館図書館協力課(主査兼係長)
  • ※平成23年5月~24年4月、平成27年7月~28年4月 育児休業

はじめに

大学・大学院では、国文学を専攻していました。学生時代からしばしば東京本館を利用する機会があったこと、所属する研究室の先輩方が当館で働いていたこともあり、漠然とですが働く姿をイメージしやすかったことが、当館を志望するきっかけとなりました。

現在担当している業務

現在の関西館図書館協力課では、障害者図書館協力業務を担当しています。「障害者図書館協力」というのは耳慣れない言葉かもしれませんが、「障害者サービス」と「図書館協力」という2つの言葉が組み合わさっており、障害者サービスを実施している各種図書館に対して、様々な支援・協力事業を行うというのが主な仕事です。

担当業務のやりがい・魅力

皆さんは、2019年に「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」、通称「読書バリアフリー法」と呼ばれる法律が成立したことをご存知でしょうか。この法律は、障害の有無にかかわらず、すべての人が読書に親しむことができる社会を実現するために制定された法律です。日々の業務では、まさにこの「読書バリアフリー」の実現を目指して、様々な事業を行っています。

例えば、当館には全国の図書館等から、視覚障害の方などのために製作された録音図書や点字データ、テキストデータなどが、毎日郵便やメールで送られてきます。全国に散らばるこういったデータを当館で収集して、システムに登録し、インターネットを通じて配信することによって、製作に時間がかかるバリアフリー対応の資料を全国で共有できる仕組を作っています。

こういった事業を通じて、障害のある方の読書環境の整備の一翼を担っていくことが、現在の業務の大きなやりがいであると同時に、様々な読書の方法があることを知り、世界が広がることも魅力の1つと言えるかもしれません。

仕事と子育ての両立

子ども3人で、あわせて2年半ほどの育児休業等を取得しました。また、子どもが小さい内は急に休まざるを得ないことも多く、職場の周りの方の理解とサポートなしには仕事を続けることはできませんでした。当館には、子育てや介護など、私生活と両立しながら仕事を続けている職員の方が多く、そういった周りの上司、先輩、同僚の働く姿を見て、折にふれて話をすることができるのも、仕事を続けていく上で大変励みになることだと思います。

当館職員を目指す方へ

当館は部署によって実に多種多様な仕事があります。私はこれまで学生時代の専攻とはほとんど関係のない部署で働いてきましたが、様々な新しい経験を楽しむことができる職場だと感じています。

また、働き始めたら1日の大半の時間を職場で過ごすことになります。思いのほか、仕事で出会う人と過ごす時間は長いです。何よりお互いが気持ちよく働けることが肝心で、当館はそういった環境が整っていると思います。皆さんともご縁がありましたら一緒に働けることを楽しみにしています。