ホーム > 採用情報 > 先輩からのメッセージ > 国際子ども図書館児童サービス課 小熊 有希(平成24年度入館)(令和3年度職員採用説明会(令和4年3月開催))

国立国会図書館職員 先輩からのメッセージ

国際子ども図書館児童サービス課 小熊 有希

主な経歴

  • 平成24年4月 入館(II種)、調査及び立法考査局国会レファレンス課
  • 平成27年4月 電子情報部システム基盤課
  • 平成29年4月 国際子ども図書館児童サービス課(令和元年7月~副主査)
  • ※令和2年9月~3年4月 育児休業

はじめに

私は、大学では教養学部で芸術や文化について幅広く学び、卒業論文では児童文学について書きました。在学中は新入生に大学図書館の使い方や資料の探し方を教えるアルバイトをしていました。その中で、調べ方を教えたり発信したりする業務にもっとじっくり取り組んでみたいと思ったことが、当館を志望した理由です。

現在担当している業務

児童サービス課では小学生以下向けの「子どものへや」「世界を知るへや」と中高生向けの「調べものの部屋」を運営しています。閲覧サービスだけでなく4歳以上の子ども向けの「おはなし会」や中高生向け「調べもの体験プログラム」など、子どもと本をつなぐための実践も行っています。私はこの中でも中高生向けサービスをメインに担当していますが、子どものへやのカウンターに出たり、おはなし会の演者になったりすることもあります。

担当業務のやりがい・魅力

児童サービス課の業務の魅力の一つは、カウンターや調べもの体験プログラム、おはなし会など、様々な場で子どもたちと直接関わる機会があることです。大げさかもしれませんが、自分の働きかけが、子どもたちが本や図書館に親しみを持つきっかけになることもあるかもしれません。一つ一つの機会を大切に、子どもたちと向き合うことを心掛けています。

ただし、コロナ禍の現在では、その機会も減っています。現在は、オンラインイベントの実施やWEBコンテンツの作成など、来館しなくてもアクセス可能なサービスの充実にも取り組んでいます。担当者間でアイディアを出し合い、試行錯誤しながら新しいサービスを模索することは面白く、やりがいを感じています。

また、国立の児童書専門図書館として、子どもたちへのサービスの実践で得た知見を児童サービス関係者の方々に向けて研修等を通して発信することも重要な役割です。忙しい中、貴重な時間を割いて受講してもらうことになるので、プレッシャーもありますが、「参考になった」「うちでもやってみたい」といった言葉をいただくこともあり、大変励みになります。

仕事と育児の両立

現在、時短勤務で子育てをしています。突発的にお休みをいただくことも多いのですが、いつも快くカバーしてもらい、とてもありがたく感じています。また、子育て中だからといって重要な仕事を任せてもらえないということもなく、無理なく継続してキャリアを積んでいける職場のように思います。

当館職員を目指す方へ

当館の業務は多岐に渡っています。私は調査及び立法考査局、電子情報部、国際子ども図書館の3つ部署を経験しましたが、求められる技能や知識は様々で、異動のたびに馴染みのない業務に挑戦することになりました。戸惑うこともありますが、勉強熱心な同僚が多く、刺激を受けながら技能や知識を習得していくことができます。新しいことを勉強するのが好きな人、好奇心旺盛な人には、成長し続ける実感を得られる環境ではないかと思います。国立国会図書館を就職先のひとつとして検討していただけたら幸いです。